嗜好
「嗜好の変化」などのように使う「嗜好」という言葉。
「嗜好」は、音読みで「しこう」と読みます。
「嗜好」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「嗜好」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
嗜好の意味
「嗜好」には次の意味があります。
・たしなみ、好むこと。趣味。特に、飲食物についての好み。(出典:大辞林 第三版)
辞書には「特に、飲食物についての好み」と紹介されていますが、飲食物以外についての「好み」を意味することも多いです。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・趣味や嗜好がわかりそうなアイテムが、ほとんど置いていないのです。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 10 囮物語』)
・人の基本的な性格や嗜好は五歳頃までに決定してしまうといわれている。
(出典:今邑彩『暗黒祭(「蛇神」シリーズ最終巻)』)
・誤解しないでほしいのは、おれは同性愛の嗜好を持っているわけではない。
(出典:近藤史恵『凍える島』)
・妹は兄の嗜好を試験するためにさまざまなものをかき集めて持ってきた。
(出典:カフカ/高橋義孝訳『変身』)
・眠りこそが最大の望みであろうサヤはそういう嗜好的部分での欲がない。
(出典:雨木シュウスケ『レジェンド・オブ・レギオス 第02巻 イグナシス覚醒』)
類語
・好み(このみ)
意味:好むこと。好きなものの傾向。(出典:デジタル大辞泉)
・偏好(へんこう)
意味:好みがかたよっていること。また、その好み。(出典:デジタル大辞泉)
・趣味(しゅみ)
意味:物の美しさ・おもしろみを鑑賞しうる能力。(出典:大辞林 第三版)