纏う
「ぼろを纏う」などのように使う「纏う」という言葉。
「纏う」は、訓読みで「まとう」と読みます。
「纏う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「纏う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
纏うの意味
「纏う」には次の意味があります。
・身につける。着る。(出典:デジタル大辞泉)
「纏う」をわかりやすく言うと「対象の表面を覆う」という意味です。
衣類だけでなく、対象が発する雰囲気などにも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その、小さなからだに纏う異様な雰囲気に、わたしは思わず息をのんだ。
(出典:高殿円『カーリー 2 二十一発の祝砲とプリンセスの休日』)
・頬というものは筋肉だけでなくずいぶんと脂肪を纏っているものらしい。
(出典:花村萬月『ゲルマニウムの夜 王国記』)
・シャツを着ているだけであったが、フリーダの肩掛けを肩に纏っていた。
(出典:カフカ/谷友幸訳『城(下)』)
・真のロマンチシズムとは甘美な夢をソリッドな精神で纏うことなのです。
(出典:嶽本野ばら『それいぬ 正しい乙女になるために』)
類語
・召す(めす)
意味:身につける意の尊敬語。(出典:大辞林 第三版)
・着る(きる)
意味:衣類などを身につける。(出典:デジタル大辞泉)
・醸す(かもす)
意味:ある状態・雰囲気などを生みだす。(出典:デジタル大辞泉)
・放つ(はなつ)
意味:外に向かって、光・匂い・声などを出す。(出典:デジタル大辞泉)
・発する(はっする)
意味:外へあらわれでる。(出典:大辞林 第三版)