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蝕むとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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蝕む

「病気が体を蝕む」などのように使う「蝕む」という言葉。

「蝕む」は、訓読みで「むしばむ」と読みます。

「蝕む」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「蝕む」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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蝕むの意味

「蝕む」には次の二つの意味があります。

1 虫が食って形を損なう。むしくいになる。
2 病気などで、からだや精神を少しずつ損なう。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

蝕むの意味①「虫が食って形を損なう。むしくいになる。」

「蝕む」の一つ目の意味は「虫が食って形を損なう。むしくいになる。」です。

虫が食って形が損なわれたり、比喩的に、物が虫食いのような形になることを言います。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・そんな物のなかから、蝕んだ古い錦絵が出たり、妙な読本が現われたりした。
(出典:徳田秋声『足迹』)

・梅の葉が今年ももう黄色く蝕んで来た。
(出典:徳田秋声『爛』)

・錆ついた船体は波と風に徐々に蝕まれていた。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 上』)

・血の雨がしょぼ降り、 太陽は蝕まれてしまった。
(出典:シェイクスピア/大山俊一訳『ハムレット』)

・夜の霧に蝕まれはじめた葉の色。
(出典:宮本百合子『伸子』)

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蝕むの意味②「病気などで、からだや精神を少しずつ損なう。」

「蝕む」の二つ目の意味は「病気などで、からだや精神を少しずつ損なう。」です。

農作物を虫が食って少しづつ駄目になるように、病気などで体や心を壊していく様子を表します。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・全身をれていて、立って歩いていたのが不思議なほどだったという。
(出典:原田宗典『人の短篇集』)

・その不自然な感覚は、じわじわと心を蝕んでいくような気がしていた。
(出典:神永学『コンダクター』)

・このアンドロイドたちはなにかに、なにか恐ろしいものに蝕まれている。
(出典:ディック/朝倉久志訳『アンドロイドは電気羊の夢をみるか』)

・物心がついてから、あまりにも成田屋には心を蝕む出来事があり過ぎた。
(出典:花登筐『あかんたれ 土性っ骨』)

・男が浮かべたものは、魂すら蝕む根源的恐怖に対する反応だったのだ。
(出典:菊地秀行『トレジャー・ハンター1 エイリアン秘宝街』)

・静子がれているとしても、その正確な範囲を有馬は確かめたかった。
(出典:森村誠一『虚無の道標』)

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