意固地
「意固地で人の話を聞かない」などのように使う「意固地」という言葉。
「意固地」は、音読みで「いこじ」と読みます。
「意固地」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「意固地」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
意固地の意味
「意固地」には次の意味があります。
・かたくなに意地を張ること。また、そのさま。片意地。えこじ。(出典:デジタル大辞泉)
「意固地」をわかりやすく言うと「自分の言いたいことや考えを変えないで押し通そうとすること」です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・どういう縁が君を そこまで意固地にさせるのか。
(出典:暁works『るいは智を呼ぶ5 茅場茜子』)
・若さ故の意固地な忍耐力を失ってしまった今、言葉は私を疲れさせるだろう。
(出典:森瑤子『情事・誘惑』)
・桜は妙に意固地な所があって、こういう時は強引にやらないと休んでくれないのだ。
(出典:奈須きのこ『Fate/stay night 桜 Heavens Feel NormalEnd -櫻の夢』)
・いかにも、それは驚きではあったが、執念のこもった意固地な驚きだった。
(出典:アイリッシュ/砧一郎訳『暁の死線』)
・絶対に電話なんかしてやるものかと、さらに意固地になるあたしがいた。
(出典:誉田哲也『武士道セブンティーン』)
類語
・意地張り(いじはり)
意味:こうと思ったことは、よくても悪くても押し通すこと。また、そのさまや、そういう人。強情っぱり。(出典:デジタル大辞泉)
・強情(ごうじょう)
意味:意地を張って、なかなか自分の考えを変えないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・片意地(かたいじ)
意味:頑固(がんこ)に意地を通すこと。また、そのさま。強情。執拗(しつよう)。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・頑な(かたくな)
意味:意地を張って自分の主張や態度を変えないさま。頑固。(出典:デジタル大辞泉)
・硬骨(こうこつ)
意味:意志が強く、自己の信念を曲げないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)