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目安箱とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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目安箱

「目安箱に意見を投する」などのように使う「目安箱」という言葉。

「目安箱」は、訓読みで「めやすばこ」と読みます。

「目安箱」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「目安箱」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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目安箱の意味

「目安箱」には次の意味があります。

広く庶民の要求や不満などの投書を受けるために設けられた箱。(出典:精選版 日本国語大辞典)

古くは享保6年(1721)、8代将軍徳川吉宗が享保の改革の一つとして評定所前に設置して庶民の進言・不満などを投書させた箱を指します。箱は将軍の面前で開けられ、将軍が自ら開封し閲覧したそうです。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・この前年、享保六年八月一日から、評定所に目安箱を置くことになった。
(出典:林不忘『巷説享保図絵』)

・民衆はそれぞれに思うところを書状にしたため「目安箱」に投函する。
(出典:加藤秀俊『一年諸事雑記帳(下) 7月~12月』)

・彼らは襲撃の前夜、小石川水戸藩邸の目安箱に暇願いを投げこんでいた。
(出典:藤沢周平『回天の門』)

・吉宗将軍のはじめた目安箱の制度なども、その真の存在価値はここにあったのかも知れない。
(出典:海音寺潮五郎『列藩騒動録(一)』)

・突当りが公事場へ行く入口で、式台の隅のほうに、壁に寄せて目安箱がおいてある。
(出典:久生十蘭『顎十郎捕物帳』)

類語

投書(とうしょ)
意味:意見・希望・苦情などの書状を関係機関などに送ること。また、その書状。(出典:デジタル大辞泉)

箱訴(はこそ)
意味:江戸時代、評定所門前の目安箱に訴状を投げ入れて直訴すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

パブリックコメント(public comment)
意味:行政が施策の計画段階で原案を発表して、一般から意見を募り、その意見を考慮して最終決定を行なうこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)

訴状(そじょう)
意味:民事訴訟で、訴えを提起するときに、当事者・法定代理人、請求の趣旨および原因などを記載し、第一審の裁判所に提出する書面。(出典:)

享保の改革(きょうほうのかいかく)
意味:江戸時代、八代将軍徳川吉宗の行なった幕政改革。幕府創立の時代を理想に、綱紀の粛正、質素倹約、旗本・御家人の救済、農村対策などをはかるとして、目安箱の設置、公事方御定書の編纂、足高(たしだか)の制、上米(あげまい)の制、相対済(あいたいすまし)法、貨幣改鋳、定免の制、産業奨励などが実施され、一応の成果をみた。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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