理に適う
「理に適うやり方」などのように使う「理に適う」という言葉。
「理に適う」は「りにかなう」と読みます。
「理に適う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「理に適う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
理に適うの意味
「理に適う」には次の意味があります。
・理屈に合う。道理にかなう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「理」は理屈や道理の意味で、「適う」はよく当てはまる、ぴったり合うという意味になります。
「理に適う」をわかりやすく言うと「理屈や道理にぴったり合う」ということになります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私はこの気まぐれを、きわめて理に適ったことだと思っている。
(出典:ルソー/太田不二訳『孤独な散歩者の夢想』)
・理に適わないことだから、余計に感情的になってしまうのかもしれない。
(出典:機本伸司『神様のパラドックス』)
・スイッチが体外に露出しているのは危険だから、口の中に配置するのは理に適っている。
(出典:山本弘『まだ見ぬ冬の悲しみも』)
・なぜ街を積み上げるのかその理由は実に理に適っている。
(出典:池上永一『シャングリ・ラ 下』)
・営業担当者の上司から理に適う説明を受け、やっと納得した。
類語
・合理的(ごうりてき)
意味:道理や論理にかなっているさま。(出典:デジタル大辞泉)
・整合(せいごう)
意味:ずれや矛盾がなく、前後・上下などがそろうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・妥当(だとう)
意味:実情によくあてはまっていること。適切であること。(出典:デジタル大辞泉)
・的を射る(まとをいる)
意味:的確に要点をとらえる。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・辻褄が合う(つじつまがあう)
意味:筋道がよく通る。理屈が合う。(出典:デジタル大辞泉)