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肉を切らせて骨を切るとは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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肉を切らせて骨を切る

「肉を切らせて骨を切る戦法」などのように使う「肉を切らせて骨を切る」という言葉。

「肉を切らせて骨を切る」は、訓読みで「にくをきらせてほねをきる」と読みます。

「肉を切らせて骨を切る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「肉を切らせて骨を切る」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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肉を切らせて骨を切るの意味

「肉を切らせて骨を切る」には次の意味があります。

・自分も痛手を受ける代わりに、相手にそれ以上の打撃を与える。捨て身で敵に勝つ。(出典:デジタル大辞泉)

「肉を切らせて骨を断つ」と語尾を変えて使われることが多く、むしろこちらの方が世間に浸透しています。

小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。

使い方・例文

・剣の極意は相討にあり、真剣の勝負では「皮を切らせて肉を切り、肉を切らせて骨を断つ」の覚悟がなければならないと、無住心剣流の針ヶ谷夕雲がいっているが、国と国との戦争でもそうなのだ。
(出典:海音寺潮五郎『さむらいの本懐』)

・いわば肉を切らせて骨を断つ戦法で、いかにも彼に相応ふさわしかった。
(出典:後藤正治『リターンマッチ』)

・そこで、力弱き男としては、いわば肉を切らせて骨を断つと申しますか、あてがきを最上のこととは必ずしも考えぬむきですら、いわばいやがらせにこのことを行う。
(出典:野坂昭如『エロトピア1』)

・アーレントもしばしば言及する同じドイツ語で書いた同化ユダヤ人の小説家カフカに、「君と世界の戦いでは、世界に支援せよ」という言葉があるが、ここにかいま見られる肉を切らせて骨を断つ方法の感触は、わたしにこの、いまとなればアーレント的な、プラーグの町中に住んだ同化ユダヤ人の言葉を思い出させる。
(出典:加藤典洋『敗戦後論』)

・彼は何かと肉を切らせて骨を断つを口にするが、結果が伴っていないことにそろそろ気が付かないものか。

・今日の試合は肉を切らせて骨を断つ作戦で行くぞ!後半で強く攻めるんだ!

・営業部長の手腕は本物だったようで、緊迫した状況にも関わらず彼は仕事を取り付けてきた。あれが肉を切らせて骨を断つということか…。

・彼女は対戦相手の攻撃を受けながらも見事に一本をもぎ取り肉を切らせて骨を断った瞬間、観客たちは感動に包まれた。

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