火達磨
「火達磨になる」などのように使う「火達磨」という言葉。
「火達磨」は、訓読みで「ひだるま」と読みます。
「火達磨」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「火達磨」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
火達磨の意味
「火達磨」には次の意味があります。
・全身に火がついて燃えあがること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
物理的に炎上している状態の人や物などを表しますが、比喩的に「猛烈な批判にさらされている状態」などの意味でも使います。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・敵の一人が悲鳴をあげ、火だるまになって床の隙間から下の階へと落ちていった。
(出典:賀東招二『フルメタル・パニック!10 せまるニック・オブ・タイム』)
・彼女の目の前で不良たちが火だるまになってから、まだ何時間も経っていない。
(出典:三雲岳斗『レベリオン 第2巻』)
・人間のものとは思えない悲鳴を上げながら、男は火だるまで踊った。
(出典:時雨沢恵一『キノの旅 第3巻』)
・マッセイ隊長機が二機の零戦の集中砲火に捉えられて火だるまとなった。
(出典:森村誠一『ミッドウェイ』)
・積草は火だるまになり、ごうごうと音をたて、体を震わせて燃えていた。
(出典:上西晴治『十勝平野(下)』)
・婦人に決して熔鉱炉の前で火ダルマのようになって働く火夫の仕事は出来ない!
(出典:宮本百合子『ソヴェト映画物語』)
・火だるまになった兵士は雪の上を転がり、さらには水を求めて館の中へと走る。
(出典:高千穂遙『美獣 神々の戦士』)
・お前がちょいと念じるだけで、練炎は本物の炎になって俺たちは火ダルマだ!
(出典:ろくごまるに『封仙娘娘追宝録4 夢をまどわす頑固者』)