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晩鐘とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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晩鐘

「晩鐘が鳴り響く」などのように使う「晩鐘」という言葉。

「晩鐘」は、音読みで「ばんしょう」と読みます。

「晩鐘」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「晩鐘」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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晩鐘の意味

「晩鐘」には次の意味があります。

夕方に鳴らす、寺院・教会などの鐘。暮れの鐘。入相(いりあい)の鐘。(出典:精選版 日本国語大辞典)

言い換えると、日が暮れたころに鳴らす鐘のことや、聞こえてくる鐘の音のことを言います。
フランスの画家ジャン・フランソワ・ミレーの絵画で、晩鐘に合わせて死者のために祈りを捧げる農民の姿を描いた『晩鐘』という、『落ち穂拾い』とともに有名な作品の名前としても知られている言葉です。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・やはり晩鐘の美しさは誰にも一日に一度は来ているのだ。
(出典:横光利一『夜の靴』)

・かつては朝の光の中で神への祈りを捧げ、晩鐘に明日も生きると誓った。
(出典:菊地秀行『吸血鬼ハンター15 D-魔戦抄』)

・それはもはや夏も終りに近づきつつあることを告げる晩鐘でもあった。
(出典:北杜夫『楡家の人びと (上)』)

晩鐘の時刻は過ぎているとはいえ、本当にここで働いている者がいるのか疑いたくなるような光景だ。
(出典:三雲岳斗『旧宮殿にて』)

晩鐘が、諸方から鳴りわたるのを聞いて、半次郎は、やっと腰をあげた。
(出典:池波正太郎『人斬り半次郎 幕末編』)

類語

暮鐘(ぼしょう)
意味:日暮れに寺で鳴らす鐘。また、その音。晩鐘。(出典:デジタル大辞泉)

入相の鐘(いりありのかね)
意味:日暮れ時に寺でつく鐘。また、その音。晩鐘。(出典:デジタル大辞泉)

寝よとの鐘(ねとよのかね)
意味:人に寝よと告げる鐘。昔、亥の刻(午後一〇時頃)に打った鐘。(出典:精選版 日本国語大辞典)

定鐘(じんじゅ)
意味:禅宗で、時刻を知らせる鐘の一つ。初夜の坐禅が終わる際に鳴らすもの。この後に就寝する。開枕鐘。じんじょう。(出典:精選版 日本国語大辞典)

暁鐘(きょうしょう)
意味:夜明けに鳴らす鐘。明けの鐘。(出典:デジタル大辞泉)

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