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巡航とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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巡航

「島々を巡航する」などのように使う「巡航」という言葉。

「巡航」は、音読みで「じゅんこう」と読みます。

「巡航」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「巡航」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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巡航の意味

「巡航」には次の二つの意味があります。

1 船舶などがあちこちを回ること。
2 ある二地点間の飛行で、一定の高度と速度を維持しながら飛行を継続している状態。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

巡航の意味①「船舶などがあちこちを回ること。」

「巡航」の一つ目の意味は「船舶などがあちこちを回ること。」です。

「巡」には、もともと川のように一定の道筋にしたがって進むことを意味する漢字です。
そこに、舟でまっすぐ水の上を進むという意味をもつ「航」という字が組み合わさり、船舶が複数の目的地に向かってまっすぐに進むさまを表わすようになりました。

船舶に限らず、航空機にも使われる言葉です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・二十二年には彼が艦隊を率いて日本の沿岸を巡航したがそのときも自分は彼と会った。
(出典:豊田穣『海軍軍令部』)

・わたしは巡航のときにたいていそのうちの数冊を持参するが、今回はとりわけヨーロッパとその近海の地図を持ってきた。
(出典:E・R・バローズ『失われた大陸』)

・その沿岸を、船は暫し巡航し、上陸点を決定するや、まっしぐらに突き進む。
(出典:豊島与志雄『風景』)

・四日後、バラス丸は帆を上げてズント海峡内の巡航に出かけた。
(出典:ヴィドック/三宅一郎訳『ヴィドック回想録』)

類語

巡行(じゅんこう)
意味:各地を巡り歩くこと。(出典:デジタル大辞泉)

渡航(とこう)
意味:航空機や船舶で海外へ行くこと。(出典:デジタル大辞泉)

回航(かいこう)
意味:船を目的の港に向かわせること。(出典:デジタル大辞泉)

周航(しゅうこう)
意味:船で方々を巡ること。船でひと巡りすること。(出典:デジタル大辞泉)

巡航の意味②「ある二地点間の飛行で、一定の高度と速度を維持しながら飛行を継続している状態。」

「巡航」の二つ目の意味は「ある二地点間の飛行で、一定の高度と速度を維持しながら飛行を継続している状態。」です。

ロードバイクの世界で使われる「巡航速度」という言葉は「船舶や航空機が経済的で安全に、長距離あるいは長時間の定常運航を行なうときの速度。」(出典:精選版 日本国語大辞典)を意味します。

これは、2つ目の意味の中にある、「ある二地点間を一定の速度を維持しながら進む」という意味から、発展して使われるようになったのだと推察されます。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・シャルルは高度三千まで上昇してから機体を水平に戻し、巡航に入った。
(出典:犬村小六『とある飛空士への追憶』)

・地球低軌道に配置したミサイルを秒速十キロで巡航させたとしましょう。
(出典:野尻抱介『太陽の簒奪者 (ハヤカワ文庫)』)

・シドニーを離陸した飛行機が巡航高度に達して機内食のサービスが始った。
(出典:阿川弘之『南蛮阿房第2列車』)

・超音速での巡航飛行が出来るわけでもなければ、ステルス性があるわけでもない。
(出典:大石英司『B-1爆撃機を追え』)

類語

航空(こうくう)
意味:航空機などで空中を飛行すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

運航(うんこう)
意味:船や航空機が決まった航路を進むこと。(出典:デジタル大辞泉)

直航(ちょっこう)
意味:船または飛行機が、途中でどこへも寄らず、直接目的地に航行すること。(出典:デジタル大辞泉)

航行(こうこう)
意味:船舶や航空機が航路を行くこと。(出典:デジタル大辞泉)

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