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侠客とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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侠客

「根っから侠客肌の男」などのように使う「侠客」という言葉。

「侠客」は、音読みで「きょうかく」と読みます。

「侠客」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「侠客」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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侠客の意味

「侠客」には次の二つの意味があります。

1侠気のある人。おとこ気のある人。
2義侠、任侠をたてまえとしていた人。(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

侠客の意味①「侠気のある人。おとこ気のある人。」

侠客の一つ目の意味は「侠気のある人。おとこ気のある人。」です。

「侠」の字には「男気のある」「男伊達」という意味があります。
また「客」には「ある分野に秀でた人」という意味があります。
つまり「非常に男気のある人」を「侠客」と呼びます。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

侠客肌のこの男は、すぐにその場の状況を見てとったような口調で言った。
(出典:夢枕獏『東天の獅子 第一巻 天の巻・嘉納流柔術』)

・誰も知った侠客風の人間だから、人の世話をすりゃ、つい物費も少くない。
(出典:泉鏡花『婦系図』)

・しかし、彼は侠客とはいいながら、喧嘩商売の一ヤクザにすぎなかった。
(出典:豊田穣『飛行機王・中島知久平』)

・だから日本侠客史にも稀な、教会への殴り込みだって、充分に予想されたのでした。
(出典:安部譲二『賞ナシ罰アリ猫もいる』)

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類語

剣客(けんかく)
意味:剣道にすぐれた人。けんきゃく。(出典:デジタル大辞泉)

気風(きっぷ)
意味:その言動からうかがえる、人の気性。特に、思いきりがよく、さっぱりとした気性をいう。(出典:デジタル大辞泉)

剛の者(ごうのもの)
意味:ある方面にぬきんでて、非常に強い人。(出典:精選版 日本国語大辞典)

強者(つわもの)
意味:つよい者。剛者。(出典:精選版 日本国語大辞典)

侠客の意味②「義侠、任侠をたてまえとしていた人。」

「侠客」の二つ目の意味は「義侠、任侠をたてまえとしていた人。」です。

侠客とは、博打打ちやヤクザ者に対する美称です。
「弱きを助け強きを挫く」を建前にしているだけで、実際には幕府も手を焼いていたと言われています。
本来、刀は二本挿すものですが、彼らは一本のみ挿していたので「一本刀」とも呼ばれました。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・辰五郎は六十すぎの小柄な男で、顔は柔和である。とても江戸中に聞こえた侠客の親分とは思えない。
(出典:二宮隆雄『海援隊烈風録』)

・博奕が禁止になり、侠客がその存在を失った今日、その精神は市民の中に生きかえっている。
(出典:永六輔『芸人その世界』)

侠客の家に居候をして博奕でつかまったりする芸人の話は多い。
(出典:永六輔『芸人その世界』)

・武士に武士道の存するが如く、侠客には侠客道が儼然として居る。
(出典:幸田露伴『侠客の種類』)

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類語

遊び人(あそびにん)
意味:遊興を好み、遊び慣れている人。遊び好き。放蕩者(ほうとうもの)。(出典:デジタル大辞泉)

博徒(ばくと)
意味:賭博をもっぱらにする者。(出典:精選版 日本国語大辞典)

勝負師(しょうぶし)
意味:運を天にまかせ成否をかけて思いきった行動をする人。(出典:精選版 日本国語大辞典)

好事家(こうずか)
意味:ものずきな人。また、風流を愛する人。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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