俊敏
「俊敏な動き」などのように使う「俊敏」という言葉。
「俊敏」は、音読みで「しゅんびん」と読みます。
「俊敏」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「俊敏」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
俊敏の意味
「俊敏」には次の意味があります。
・才知がすぐれていて判断や行動がすばやいこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「俊敏」は「頭がよく判断や行動がすばやいこと」を指しており、似た言葉の「機敏」は「状況に応じてすばやく判断して行動すること」を指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・吉田は年齢を感じさせない俊敏な動きで、階段を駆け下りていった。
(出典:東川篤哉『謎解きはディナーのあとで)
・正確さと俊敏さ、これこそ生身の肉体と引換えに手に入れた最強の武器だ。
(出典:大迫純一『ゾアハンター 02 ウリエルの娘』)
・立ち、退り、叩頭までの三つの動作は俊敏で、戦の時の羽女を思わせた。
(出典:黒岩重吾『白鳥の王子 ヤマトタケル 3 西戦の巻(下)』)
・俊敏な佐兵衛は、ひとが数年かかって習うところを、一年にして習得した。
(出典:横溝正史『金田一耕助ファイル05 犬神家の一族 v0.9』)
・信長勢が俊敏な狼だとすれば、この者たちは飾り立てた鈍重な牛である。
(出典:安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(下)』)
類語
・英明(えいめい)
意味:すぐれて賢いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・シャープ(しゃーぷ)
意味:頭のはたらきや動作が鋭いさま。素早く判断できるさま。鋭敏。 (出典:大辞林 第三版)
・抜け目がない(ぬけめがない)
意味:注意深く、やることに抜けたところがない。また、自分の利益になりそうだと見れば、その機会を逃さない(出典:デジタル大辞泉)
・聡明(そうめい)
意味:理解力・判断力がすぐれている・こと(さま)。かしこい・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
・鋭利(えいり)
意味:才知の鋭いこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)