スポンサーリンク

幻影とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

幻影

「幻影に追われる」などのように使う「幻影」という言葉。

「幻影」は、音読みで「げんえい」と読みます。

「幻影」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「幻影」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

幻影の意味

「幻影」には次の二つの意味があります。

1 感覚の錯誤によって、実際には存在しないのに、存在するかのように見えるもの。まぼろし。
2 まるで現実に存在しているかのように、心の中に描き出されるもの。遠い過去の情景や、願望から作り出される将来の像など。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

幻影の意味①「 感覚の錯誤によって、実際には存在しないのに、存在するかのように見えるもの。まぼろし。 」

「幻影」の一つ目の意味は「 感覚の錯誤によって、実際には存在しないのに、存在するかのように見えるもの。まぼろし。 」です。

わかりやすく言えば「幻覚」という意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・私のほうに集まってくるそれらの男や女や子供も、幻影のように見えた。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『死刑囚最後の日』)

幻影だろうか、それとも実際に右を動いていくものを見ているのだろうか?
(出典:フィリップ・J・ファーマー『緑の星のオデッセイ』)

・人間は神に創られたのではなく、光が生み出したただの幻影にすぎない。
(出典:三雲岳斗『聖遺の天使』)

・それを嗅いだ人はよく広大な眺望をもつ瞬間的な幻影を見たものだった。
(出典:ラヴクラフト・ハワード・フィリップス『チャールズ・デクスター・ウォードの事件』)

スポンサーリンク

類語

夢幻(むげん)
意味:夢とまぼろし。この世の物事がすべてはかないことにたとえる。(出典:精選版 日本国語大辞典)

幻像(げんぞう)
意味:実際にはないのに、あるかのように見える像。幻影。(出典:デジタル大辞泉)

幻覚(げんかく)
意味:実際には感覚刺激や対象がないのに、それが実在しているように感覚的に認知したり、認知したと感じる感覚。刺激を受けないのに、それを受けたように感じる異常な知覚。幻影の知覚。広義には錯覚を含む。幻感。(出典:精選版 日本国語大辞典)

幻影の意味②「 まるで現実に存在しているかのように、心の中に描き出されるもの。遠い過去の情景や、願望から作り出される将来の像など。 」

「幻影」の二つ目の意味は「 まるで現実に存在しているかのように、心の中に描き出されるもの。遠い過去の情景や、願望から作り出される将来の像など。 」です。

心の中に描き出されるリアルなイメージを意味します。
「幻影の中で生きる」などの場合はこの意味です。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・また夜ごと夜ごと、いろいろの美しい形や姿や幻影が彼の心を去来した。
(出典:チョーサー/西脇順三郎訳『カンタベリ物語(上)』)

・頭の中では、廻り灯籠のようにさまざまの幻影が浮かんでは消えていく。
(出典:安部龍太郎『戦国秘譚 神々に告ぐ(下)』)

・いつまでも嘘をつき続け、幻影の中で生き続けることを選択したのだ。
(出典:山本弘『時の果てのフェブラリー 赤方偏移世界 徳間デュアル文庫版』)

・妖精の舞踊や、夢中の幻影は自分にはむしろないほうがよいと思われた。
(出典:寺田寅彦『映画雑感(III)』)

スポンサーリンク

類語

幻(まぼろし)
意味:実在しないものの姿が実在するように見えるもの。また、たちまち消えるはかないもののたとえにいう。幻影。(出典:精選版 日本国語大辞典)

幻相(げんそう)
意味:まぼろしのようにはかない有様。無常な様子。(出典:精選版 日本国語大辞典)

幻想(げんそう)
意味:現実にはないことをあるかのように心に思い描くこと。また、そのような想念。(出典:デジタル大辞泉)

幻視(げんし)
意味:実際には存在しないのに、まるで存在するかのように見えること。また、その見えたもの。視覚の錯誤。幻覚。(出典:精選版 日本国語大辞典)

タイトルとURLをコピーしました