合縁奇縁
「合縁奇縁な組み合わせ」などのように使う「合縁奇縁」という言葉。
「合縁奇縁」は、音読みで「あいえんきえん」と読みます。
「合縁奇縁」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「合縁奇縁」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
合縁奇縁の意味
「合縁奇縁」には次の意味があります。
・ 人と人との気心が合うも合わないも、不思議な因縁によるということ。(出典:デジタル大辞泉)
人と人とのめぐりあいや、気持ちが分かり合えるかどうかは、因縁。つまり、前世から定まっている運命や、以前からゆかりによって決まっているという考えのことです。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・合縁奇縁、人はいろいろな出会いによってさまざまな行動をするもの。
(出典:泡坂妻夫『毒薬の輪舞』)
・すべて縁は合縁奇縁と申しまして、虫の好く方と虫の好かぬものと御座います。
(出典:出口王仁三郎『霊界物語 第二九巻 海洋万里 辰の巻』)
・「合縁奇縁」とも言うほど、常識や理屈では予測も判断もできないのがこの世の縁であり、男女の縁である。
(出典:講談社辞典局編『日英対照実用ことわざ辞典』)
・人間と人間の合縁奇縁じゃ。
(出典:平安寿子『素晴らしい一日』)
・合縁奇縁という言葉はあるが、ここまでバラエティー豊かだと騒がしい、楽しいを通り過ぎてきっとため息しか出てこない。
(出典:言乃葉『出席番号32番 衛宮』)
・「世の中に合縁奇縁と申すが、三帆から面白い奇遇を聞いたぞ」 忠刻が千姫に三帆の話をそのまま語り、千姫は素直に喜んだ。
(出典:平岩弓枝『千姫様』)
・こうなるともう、合縁奇縁だ。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 1 化物語(上)』)
・合縁奇縁、縁は異にゃもの、味にゃもの。
(出典:西尾維新『物語シリーズ 7 猫物語(白)』)