狼少年
「彼は狼少年のように嘘をつく」などのように使う「狼少年」という言葉。
「狼少年」は、「おおかみしょうねん」と読みます。
「狼少年」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「狼少年」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
狼少年の意味
「狼少年」には次の意味があります。
・繰り返して同じ嘘をつく人。(出典:デジタル大辞泉)
イソップ寓話の、狼が出たと言っては大人をだましていた少年が本当に狼が出た時には誰にも信用されなかったという話から、何度も同じ内容の嘘を繰り返す人のことを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文は下記の通り。
使い方・例文
・僕がテレビで江川の話を聞いていて、最初に頭に浮かんだのは狼少年である。
(出典:山口瞳『還暦老人ボケ日記』)
・自然な状態というものをあげるなら、たとえばすでに書いた狼少年がその典型的な例だ。
(出典:片岡義男『日本語の外へ(下)』)
・でも、狼少年の嘘は、どちらかというと、目立ちたい、注目されたいという願望が底にあるでしょう。
(出典:米原万里『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』)
・この無邪気な狼少年は、いまほんものの狼が牙をといでいるとは気がつかなかったのである。
(出典:横溝正史『金田一耕助全集 横溝正史 「悪魔の降誕祭 他二篇」』)
・まるで狼少年みたいなガキを学校に送りこんでおいて、まともにならなきゃ教師の責任とくるんですからね。
(出典:宗田理『ぼくらの七日間戦争』)
・狼少年は小学校に通わず、入院して退屈とたたかう毎日。
(出典:入間人間『嘘つきみーくんと優しい恋日先生』)
・もう狼少年はいやです。
(出典:有沢まみず『いぬかみっ!7』)
・「狼少年、またやったな」と思った。
(出典:山口瞳『還暦老人ボケ日記』)