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狐の嫁入りとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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狐の嫁入り

「この雨は狐の嫁入りだ」などのように使う「狐の嫁入り」という言葉。

「狐の嫁入り」は、訓読みで「きつねのよめいり」と読みます。

「狐の嫁入り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「狐の嫁入り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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狐の嫁入りの意味

「狐の嫁入り」には次の二つの意味があります。

1 日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照り雨。
2 夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯のように見えるもの。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

狐の嫁入りの意味①「日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照り雨。」

「狐の嫁入り」の一つ目の意味は「日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照り雨。」です。

つまり「狐の嫁入り」とは、晴れているのに雨が降っている天気のことです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

狐の嫁入りのようだと思っていたら、徐々に雲がかかり始めた。
(出典:貴志祐介『新世界より』)

・こうなると、狐の嫁入りだって信じないわけにはいかない。
(出典:水木しげる『ねぼけ人生』)

狐の嫁入りだなと、四天王寺前駅を出て空を見上げながら中道正晴は思った。
(出典:東野圭吾『白夜行』)

・通り雨というより、狐の嫁入りのような現象なのだろう。
(出典:貴志祐介『青の炎』)

類語

狐日和(きつねびより)
意味:照っているかと思えば雨が降ったりするような天気。(出典:デジタル大辞泉)

天気雨(てんきあめ)
意味:日が照っているのに雨が降ること。狐の嫁入り。日照り雨。(出典:デジタル大辞泉)

日照り雨(ひでりあめ)
意味:日が照っているのに雨が降ること。また、その雨。天気雨。そばえ。狐の嫁入り。(出典:デジタル大辞泉)

白雨(はくう)
意味:明るい空から降る雨。にわか雨。(出典:デジタル大辞泉)

狐の嫁入りの意味②「夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯のように見えるもの。」

「狐の嫁入り」の二つ目の意味は「夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯のように見えるもの。」です。

つまり「狐の嫁入り」とは、夜に山などで人がともしていない火が、たくさん見える状態のことです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・野原に火の光のつづくのを、狐の嫁入のようだということは今でもいっている。
(出典:柳田国男『野草雑記・野鳥雑記』)

・そして雨のしょぼしょぼと降る晩には、遠くの向うの方に、狐の嫁入りというのが見えた。
(出典:大杉栄『自叙伝』)

・火の点が列をなして移ってゆくのである。狐の嫁入りだろうかと話しあう者もあった。
(出典:星新一『明治・父・アメリカ』)

・「狐火は『狐の嫁入り』なんだよ、一番大きな灯が嫁さんで、その次に大きいのが婿さんなんだよ」
(出典:上西晴治『十勝平野(下)』)

類語

狐火(きつねび)
意味:闇夜に山野などで光って見える燐火。鬼火。また、光の異常屈折によるという。狐の提灯。(出典:デジタル大辞泉)

燐火(りんか)
意味:墓地や湿地で発生する青白い火。人魂。鬼火。狐火。(出典:デジタル大辞泉)

鬼火(おにび)
意味:雨の降る暗夜などに、墓地や湿地の空中を漂う青い火。燐化水素の燃焼によるとする説もあるが不明。陰火。幽霊火。狐火。(出典:デジタル大辞泉)

怪火(かいか)
意味:不思議な火。怪しい火。鬼火、狐火の類。(出典:デジタル大辞泉)

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