質実剛健
「質実剛健な人」などのように使う「質実剛健」という言葉。
「質実剛健」は、音読みで「しつじつごうけん」と読みます。
「質実剛健」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「質実剛健」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
質実剛健の意味
「質実剛健」には次の意味があります。
・飾りけがなくまじめで、たくましく、しっかりしている・こと(さま)。(出典:大辞林 第三版)
「質実」は「飾り気がなく真面目なこと」、「剛健」は「強くたくましく、しっかりしていること」を意味する二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・特に男の子は質実剛健がなによりと、無駄な出費はさせなかった。
(出典:工藤美代子『工藤写真館の昭和』)
・かつてローマ人は男女とも質実剛健で、市民の義務を守ることが至上の善と心得ていた。
(出典:酒見賢一『ピュタゴラスの旅』)
・質実剛健で骨太な美しい文章を、三角座りをして書こうというのは無理な話だ。
(出典:森見登美彦『美女と竹林』)
・この騎士には陽気な質実剛健さと、断固としたものがある。
(出典:ディクスン『ドラゴンになった青年』)
・水戸の質実剛健の空気のなかで、水戸人たるべく育てることを第一とした。
(出典:半藤一利『幕末辰五郎伝』)
類語
・実目(じちめ)
意味:地味で実直なさま。(出典:デジタル大辞泉)
・姉御肌(あねごはだ)
意味: 思い切りがよく、さっぱりしていて面倒見がよい女性の気性。 (出典:デジタル大辞泉)
・熱血漢(ねっけつかん)
意味:正義感が強く情熱的な男。(出典:大辞林 第三版)
・尚武(しょうぶ)
意味:武道・武勇を重んじること。(出典:デジタル大辞泉)
・勇肌(いさみはだ)
意味:おとこ気ある侠客的な気性。(出典:精選版 日本国語大辞典)