所信
「所信を述べる」などのように使う「所信」という言葉。
「所信」は、音読みで「しょしん」と読みます。
「所信」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「所信」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
所信の意味
「所信」には次の意味があります。
・信ずるところ。信じている事柄。(出典:)
読んで字の如く「信」じる「所」を意味する言葉です。
「所信表明」といったかたちでよく用いられ、「自分の考えや信念、または方針などを演説や講義をすることによって公に表明すること」を意味します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・何物にも顧慮せずに自己の所信に向つて進む彼女の自由な態度であつた。
(出典:伊藤野枝『乞食の名誉』)
・ということについて生徒へその所信を書くように命じたのである。
(出典:太宰治『猿面冠者』)
・勿論、青年は、自分の所信を述べて、社長の再考を求めるが聴かれない。
(出典:岸田国士『可児君の面会日』)
・この老人は、強い好意からではあるが、自分の所信とは全く対立している。
(出典:吉川英治『大岡越前』)
・一人ひとり名をよび、所信をしっかりと聞き、不明のところは質問した。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
類語
・意見(いけん)
意味:人が特定の状況や対象に対してもつ特定の態度の言語的表明。(出典:ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典)
・信条(しんじょう)
意味:堅く信じ守っている考え。信念。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・信念(しんねん)
意味:正しいと信じる自分の考え。(出典:デジタル大辞泉)
・存意(ぞんい)
意味:考えていること。思うところ。(出典:デジタル大辞泉)
・ポリシー(policy)
意味:政治的な策略。政策。政略。また、事を行なう原則。方針。(出典:精選版 日本国語大辞典)