有難う
「先日は有難うございました」などのように使う「有難う」という言葉。
「有難う」は、訓読みで「ありがとう」と読みます。
「有難う」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「有難う」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
有難うの意味
「有難う」には次の意味があります。
・感謝したり、礼を言ったりするときに用いる言葉。(出典:デジタル大辞泉)
「有難う」とは、有り難しが変形したもので、ありがとうの語源は有り難しと言う言葉です。本来ならあり得ないことや稀なことで、感謝を伝える言葉として使います。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・客としてもいい処ばかり見せてもらって有難う、というのが常識でしょう。
(出典:小林秀雄『考えるヒント』)
・いつしか私は、有難うと言う言葉さえも心の中では忘れがちになった。
(出典:豊島与志雄『祭りの夜』)
・「どうも警備会議では私を支持して下さって有難うございました」と言う。
(出典:佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』)
・私だって、人から火を借りた時には、何のこだわりもなく、有難うという。
(出典:太宰治『作家の手帖』)
・つまらぬ女の繰り言のような手紙を読んで下さいまして、有難うございました。
(出典:西村京太郎『夜の脅迫者』)
類語
・礼(れい)
意味:感謝の気持を表わすことば。また、謝礼として贈る金品。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・感謝(かんしゃ)
意味:ありがたいと感じて礼を述べること。また、ありがたいと感ずる気持。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・謝意(しゃい)
意味:感謝の気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・深謝(しんしゃ)
意味:心から感謝すること。(出典:デジタル大辞泉)
・謝恩(しゃおん)
意味:受けた恩に対する感謝の気持ちを表すこと。(出典:デジタル大辞泉)