期待
「ご褒美を期待している」などのように使う「期待」という言葉。
「期待」は、音読みで「きたい」と読みます。
「期待」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「期待」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
期待の意味
「期待」には次の意味があります。
・あてにして、心の中で待ちもうけること。予期して待っていること(出典:精選版 日本国語大辞典)
「期待」をわかりやすく言うと、何かが起きることを心の中で前もって見当をつけて、望むとおりになってほしいと思いながら待つという意味になります。
現在より先のことにたいしてつかう言葉です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・もう一度必ず来て見たいと期待しながら、去って他の地へ行くのである。
(出典:永井荷風『草紅葉』)
・まあゆっくりあなたの将来に期待することにします。
(出典:岸田国士『あるニュウ・フェイスへの手紙』)
・なにごとか始まるだろうという期待の下に人々は校庭に集まった。
(出典:佐藤紅緑『ああ玉杯に花うけて』)
・それから、大先生が来るということは彼の妻にとっては大変な期待となった。
(出典:原民喜『美しき死の岸に』)
・私はその言葉を、まるで期待していなかったのです、私は驚きました。
(出典:久坂葉子『幾度目かの最期』)
類語
・希望(きぼう)
意味:あることの実現をのぞみ願うこと。また、その願い。(出典:デジタル大辞泉)
・所期(しょき)
意味:期待すること。また、期待するところ。しょご。(出典:デジタル大辞泉)
・願望(がんぼう)
意味:願い望むこと。がんもう(出典:デジタル大辞泉)
・待望む(まちのぞむ)
意味:今か今かと心待ちにする。期待して待つ。(出典:デジタル大辞泉)
・望み(のぞみ)
意味:そうなればよい、そうしたいと思うこと。願い。希望。(出典:デジタル大辞泉)