公私混同
「公私混同の発言」などのように使う「公私混同」という言葉。
「公私混同」は、音読みで「こうしこんどう」と読みます。
「公私混同」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「公私混同」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
公私混同の意味
「公私混同」には次の意味があります。
・業務上、あるいは公的に携わっている事柄と、私的な事情とを区別せずに扱うこと。業務に私情を持ち込むこと。(出典:実用日本語表現辞典)
社会には、公(おおやけ)とされている場と私(わたくし)とされている場が存在し、それぞれの場所において適切な立ち振舞いが要求されます。
公私混同は、それができずに双方で混同した振る舞いがされているような状態のことを指します。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そういう意味ではそれこそ公私混同をするような人柄ではないのである。
(出典:茅田砂胡『大鷲の誓い デルフィニア戦記外伝』)
・電話に向って『管理官殿、公私混同をしないでください』と答えなさい。
(出典:胡桃沢耕史『翔んでる警視正 平成篇5 涙のポンポコリン』)
・つまり恋愛結婚というのは公私混同なわけで、最初から矛盾を含んでいるのではないか。
(出典:山本文緒『結婚願望』)
・公私混同ではあるが、社会のためにもなっているのだ。
(出典:星新一『きまぐれ学問所』)
・さすがの八雲も公私混同を多少は気にしていたのだ。
(出典:千秋寺亰介『怨霊記 1 四国結界篇』)
類語
・私物化(しぶつか)
意味:公、あるいは共同体に帰属するものを、自分個人の所有物であるかのように扱うこと。(出典:実用日本語表現辞典)
・情実(じょうじつ)
意味:私情がからんでいて、公平な処置ができにくい事情や関係。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ちゃらんぽらん
意味:いいかげんで無責任なこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・ダブルスタンダード(double standard)
意味:仲間内と部外者、国内向けと外国向けなどのように、対象によって異なった価値判断の基準を使い分けること。(出典:)