愛着
「愛着が湧く」などのように使う「愛着」という言葉。
「愛着」は、音読みで「あいちゃく」と読みます。
また仏教用語では「あいじゃく」とも読みます。
「愛着」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「愛着」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
愛着の意味
「愛着」には次の意味があります。
・なれ親しんだものに深く心が引かれること。(出典:デジタル大辞泉)
「愛着」をわかりやすく言うと「使っているうちにだんだんと、そのものを大切に思えてくること」という意味です。
また心理学用語では、乳幼児が主たる養育者との間に築く情緒的なきずなをいい、「アタッチメント」とも言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その時、私を支えていたのは、やはり仕事への愛着だったと思うのです。
(出典:沖藤典子『女が会社へ行きたくない朝』)
・ものにはならなかったが、私にとっては愛着のあるやつばかりである。
(出典:星新一『できそこない博物館』)
・故人の強い愛着の遺った品がやりたく思う人の手に行っていぬものらしい。
(出典:与謝野晶子『源氏物語』)
・しかし不思議なことに歳をとるにつれて、自分の名前に愛着が湧いてきた。
(出典:阿川佐和子『笑ってケツカッチン』)
・一年生から四年生まで教えた子供たちに、限りない愛着を覚えずにはいられない。
(出典:三浦綾子『塩狩峠 道ありき』)
類語
・愛情(あいじょう)
意味:相手をいとしく思う気持。人や物に対するあたたかい心。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・慈しむ(いつくしむ)
意味:かわいがって、大事にする。(出典:大辞林 第三版)
・好意(こうい)
意味:その人にいだく親しみや好ましく思う気持ち。(出典:デジタル大辞泉)
・情愛(じょうあい)
意味:いつくしみ愛する気持ち。深く愛する心。(出典:デジタル大辞泉)
・執心(しゅうしん)
意味:ある物事に心が強くひかれること。執着。(出典:大辞林 第三版)