効能
「肌荒れに効能がある」などのように使う「効能」という言葉。
「効能」は、音読みで「こうのう」と読みます。
「効能」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「効能」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
効能の意味
「効能」には次の意味があります。
・よい結果をもたらすはたらき。ききめ。(出典:デジタル大辞泉)
「肩こりに効能のある温泉」と使えば「肩こりにききめのある温泉」という意味になります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・そういう事を理解するだけでもその効能はなかなか大きいものであろう。
(出典:寺田寅彦『物理学実験の教授について』)
・その効能を完全に果してしまうと、手紙は、もはやなんの用もなさない。
(出典:ルナール/窪田般彌訳『にんじん』)
・核心が分かればそれでよいのだと、効能を重んじる私は考えるのである。
(出典:谷沢永一『人間通と世間通 “古典の英知”は今も輝く』)
・ある薬がある病気に効能があると推定されても、すぐには人間には使われない。
(出典:湯川秀樹『創造的人間』)
・イッカクの角は、鳥の心臓の血よりも痛風に効能があるといわれています。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料IX 対立の町<下>』)
類語
・奏効(そうこう)
意味:ききめがあらわれること。効果をあげること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・発効(はっこう)
意味:法律や規則などがその効力を発生すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・薬効(やっこう)
意味:薬のききめ。薬の効能。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・効験(こうけん)
意味:ある物事の結果が現われること。ききめ。しるし。効能。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・特効(とっこう)
意味:すぐれたききめ。特別の効能。(出典:デジタル大辞泉)