網羅
「網羅する」などのように使う「網羅」という言葉。
「網羅」は、音読みで「もうら」と読みます。
「網羅」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「網羅」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
網羅の意味
「網羅」には次の意味があります。
・残らず取り入れること。(出典:デジタル大辞泉)
「網」と「羅」はどちらも「あみ」を意味しており、「網」は「魚を獲るあみ」、「羅」は「鳥を捕るあみ」を意味します。
「網羅」には「人を束縛するもの」という意味もありますが、一般的には「残らず取り入れること」という意味で使うことが多いです。
具体的な意味や使い方・例文については下記の通り。
使い方・例文
・変わりつつある日本語のさまざまな問題をほぼ網羅されておられるでしょう。
(出典:米原万里『ガセネッタ&シモネッタ』)
・サンタさん関係のものを網羅したつもりだったが、一つだけぬけていた。
(出典:稲垣美晴『サンタクロースの秘密』)
・むろん短時間では網羅することはできないし、さすがにその気はない。
(出典:冲方丁『天地明察』)
・女の人生のテーマをほとんど網羅していると言ってもいい。
(出典:内館牧子『愛してると言わせて』)
類語
・統べる(すべる)
意味:多くの物を一つにまとめる。(出典:デジタル大辞泉)
・括る(くくる)
意味:一つにまとめる。ひとまとまりにする。(出典:デジタル大辞泉)
・取り纏める(とりまとめる)
意味: 多くのものを整理して一つにする。(出典:デジタル大辞泉)
・収集(しゅうしゅう)
意味:いろいろとりあつめること。よせあつめること。また、そのもの。
(出典:精選版 日本国語大辞典)