誑かす
「人を誑かす」などのように使う「誑かす」という言葉。
「誑かす」は、訓読みで「たぶらかす」と読みます。
「誑かす」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「誑かす」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
誑かすの意味
「誑かす」には次の意味があります。
・だまして惑わす。人をあざむく。(出典:デジタル大辞泉)
「誑かす」の意味には「金品や甘言などで誘惑して、異性や人をだます」というニュアンスが含まれることがあります。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・読む人間の心を巧みに誑かし、心の隙間に付け入ろうとする悪意がある。
(出典:竜騎士07 『ひぐらしのなく頃に 6 罪滅ぼし編』)
・母親はたぶん笹川に誑かされて、あのいかれた男のところに通っていたのだ。
(出典:京極夏彦 『魍魎の匣』)
・だというのに、おまえのその態度に低能な連中は誑かされた。
(出典:奈須きのこ 『空の境界 (下)』)
・それと『娘を誑かす女』って言葉はどこかおかしいということに気付いてください!
(出典:井上堅二 『バカとテストと召喚獣 3.5』)
・また、谷に人を追い込めて、脅かし誑かす妖精群のようにも見えた。
(出典:岡本かの子 『母子叙情』)
類語
・教唆(きょうさ)
意味:ある事を起こすよう教えそそのかすこと。(出典:デジタル大辞泉)
・謀る(たばかる)
意味:計略をめぐらしてだます。たぶらかす。(出典:デジタル大辞泉)
・誑し込む(たらしこむ)
意味:だまして自分の思うようにする。(出典:デジタル大辞泉)
・丸め込む(まるめこむ)
意味:相手を自分の思うとおりに操る。まるめる。(出典:デジタル大辞泉)
・鴨る(かもる)
意味:賭(か)け事などで、相手を簡単に負かして金品をまきあげる。鴨にする。
(出典:デジタル大辞泉)