リライト
「文章をリライトする」などのように使う「リライト」という言葉。
英語で「rewrite」と表記します。
「リライト」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「リライト」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
リライトの意味
「リライト」には次の二つの意味があります。
1 他人の原稿を書きなおすこと。また、ある文章を目的に合わせて書きなおすこと。
2 あるプログラミング言語で書かれたソフトウエアを、別のプログラミング言語で書き換えること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。
リライトの意味①「他人の原稿を書きなおすこと。また、ある文章を目的に合わせて書きなおすこと。」
「リライト」の一つ目の意味は「他人の原稿を書きなおすこと。また、ある文章を目的に合わせて書きなおすこと。」です。
すでにリリースされている記事や誰かが書いた記事などを、テーマは同じままで修正し、ユーザーの利便性を考慮した、より良いコンテンツへとブラッシュアップしていく作業のことです。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
リライトの使い方・例文
・それを原稿に起してもらって、そいつをさらに私がリライトする。
(出典:江國滋『アメリカ阿呆旅行わん・つう・すりー』)
・他人の作品のリライトなんかじゃなく、自分の書きたいものを自分の書きたいように書くことでね。
(出典:村上春樹『1Q84 BOOK2』)
・さて、おまえさんはあしたから圭子ちゃんの集めた資料の整理とリライトをしろ。
(出典:宇神幸男『神宿る手』)
・脚本の仕事が来なくなっても、今までの伝手で雑誌のリライトや単行本のゴーストライターをすれば、生活していけないこともあるまい。
(出典:林真理子『ロストワールド』)
類語
・校閲(こうえつ)
意味:書や原稿などの誤りや不備な点を調べ、検討し、訂正したり校正したりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・修正(しゅうせい)
意味:文章、意見や計画、企画などの足りないところや誤り、不十分と思われる点を直し正すこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・加筆(かひつ)
意味:文書を訂正したり、書き足したりすること。また、詩文などを添削すること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・添削(てんさく)
意味:他人の詩歌・文章・答案などを、書き加えたり削ったりして、改め直すこと。(出典:デジタル大辞泉)
リライトの意味②「あるプログラミング言語で書かれたソフトウエアを、別のプログラミング言語で書き換えること。」
「リライト」の二つ目の意味は「あるプログラミング言語で書かれたソフトウエアを、別のプログラミング言語で書き換えること。」です。
IT用語として、プログラミングにおいてソースコードを書き直す作業を指します。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
リライトの使い方・例文
・プログラミングの分野におけるリライトは、「リホスト」「リビルド」と対比される。
(出典:IT用語辞典バイナリ)
・プログラミングの分野におけるリライトは、たとえば基幹業務システムのレガシーマイグレーションの手法として、「リホスト」や「リビルド」と共に挙げられる。
(出典:IT用語辞典バイナリ)
類語
・リビルド
意味:コンピューターで、ビルドをやり直すこと。また、RAID(レイド)システムでハードディスクが破損した際に、他のハードディスクからデータを複写し、再構築し直すこと。(出典:デジタル大辞泉)
・リホスト
意味:仮想化技術により、長年運用されたオフィスコンピューターや汎用コンピューターのシステムを新たなコンピューターシステム上でシミュレートし、ソフトウエアやデータを継続して利用すること。(出典:デジタル大辞泉)
・レガシーマイグレーション
意味:時代遅れになったコンピューターシステムから、新たなハードウエアやオペレーティングシステムを備えたシステムへ、データやプログラムを移行すること。(出典:デジタル大辞泉)