首を長くする
「首を長くして待つ」などのように使う「首を長くする」という言葉。
「首を長くする」は、訓読みで「くびをながくする」と読みます。
「首を長くする」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「首を長くする」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
首を長くするの意味
「首を長くする」には次の意味があります。
・期待して待ちこがれるさまにいう。(出典:大辞林 第三版)
今か今かと期待しながら待つ様子を比喩的に「首を長くする」と言います。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あなたの講義を聴きたいと、学生たちは首を長くして待っているのです。
(出典:佐藤賢一『王妃の離婚』)
・政府の連中はわしの帰るのを首を長うして待っとるんじゃよ。
(出典:ドイル/延原謙訳『ドイル傑作集 海賊編』)
・彼は、アネットの返事が知りたくて、首を長くしていたわけです。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・毎日首を長くして指折り数えていたの。
(出典:藤沢周平『回天の門』)
・私は五十年もの間この日が来ることを首を長くして待っていた。
(出典:佐々淳行『連合赤軍「あさま山荘」事件』)
類語
・待ち焦がれる(まちこがれる)
意味:ずっと待っていて、おちつかない気分になる。(出典:大辞林 第三版)
・鶴首する(かくしゅする)
意味:《鶴のように首を長くのばす意から》物事や時日のやってくるのを今か今かと待ちわびること。(出典:デジタル大辞泉)
・待望(たいぼう)
意味:物事の実現や出現を待ち望むこと。待ちこがれること。(出典:デジタル大辞泉)
・心待ち(こころまち)
意味:期待をもって心の中で待つこと。(出典:大辞林 第三版)
・待機(たいき)
意味:準備をととのえて機会の来るのを待つこと。(出典:デジタル大辞泉)