鈍感
「人の気持ちに鈍感」などのように使う「鈍感」という言葉。
「鈍感」は、音読みで「どんかん」と読みます。
「鈍感」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「鈍感」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
鈍感の意味
「鈍感」には次の意味があります。
・感じ方がにぶいこと。気がきかないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
「鈍感」をわかりやすく言うと、「他人の気持ちの機微が分からず、対応もできないこと」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それでもだれかがいることに気づかないほど彼女は鈍感ではないだろう。
(出典:乙一『暗いところで待ち合わせ』)
・普段は鈍感なくせに、どうしてこういうことは気づいてしまうのだろう。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 29 薔薇の花かんむり』)
・そして女は、こうした男の鈍感をよく知っているのだと思いました。
(出典:遠藤周作『ぐうたら愛情学』)
・おれたちはつねに他者の危険については、これ以上ないほど鈍感である。
(出典:石田衣良『反自殺クラブ 池袋ウエストゲートパーク5』)
・お姉はこんなにも悟史くんの身近にいて、どうしてこんなに鈍感なのか。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 05 目明し編』)
類語
・野暮(やぼ)
意味:人情の機微に通じないこと。わからず屋で融通のきかないこと。また、その人やさま。無粋(ぶすい)。(出典:デジタル大辞泉)
・無神経(むしんけい)
意味:人の感情などを気にかけないさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・無恥(むち)
意味:恥を恥と思わないこと。また、そのさま。恥知らず。(出典:デジタル大辞泉)
・鉄面皮(てつめんぴ)
意味:恥を恥とも思わないこと。ずうずうしいこと。また、その人やさま。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・野放図(のほうず)
意味:人を人とも思わないずうずうしい態度。横柄なこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)