釈明
「あわてて釈明する」などのように使う「釈明」という言葉。
「釈明」は、音読みで「しゃくめい」と読みます。
「釈明」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「釈明」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
釈明の意味
「釈明」には次の意味があります。
・自分の立場や考えを説明して、誤解や非難を解き、理解を求めること。(出典:デジタル大辞泉)
「釈明」をわかりやすく言うと、「相手の誤解を解くため、自分の考え方や立場、その時の状況などを説明すること」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・私は釈明をしに来たんですよ、それを、いわば神聖な義務だと思ってね。
(出典:ドストエフスキー/北垣信行訳『罪と罰(下)』)
・すぐ日本へもどったら、なぜそうなったかの釈明だけにも一苦労だろう。
(出典:阿部牧郎『篠懸の遠い道』)
・人を殺したように見えたかもしれないが、それは誤解だと釈明するか。
(出典:東野圭吾『幻夜』)
・いくらでも釈明の利く範囲のことを真姫さんは言ったに過ぎないのだから。
(出典:西尾維新『クビキリサイクル 青色サヴァンと戯言遣い』)
・しかしこんどは長谷川権六が何らかの釈明をしなければならないだろう。
(出典:辻邦生『天草の雅歌』)
類語
・弁明(べんめい)
意味:自分の言行などを説明し、相手の理解を求めること。(出典:大辞林 第三版)
・申し開き(もうしひらき)
意味:自分のした行為について、その正当さや、そうせざるを得なかった理由などについて述べること。(出典:大辞林 第三版)
・弁疏(べんそ)
意味:言いわけをすること。(出典:デジタル大辞泉)
・詳説(しょうせつ)
意味:ある事柄をくわしく説明すること。また、くわしい説明。(出典:デジタル大辞泉)
・陳弁(ちんべん)
意味:事情を説き弁解すること。申し開きすること。 (出典:大辞林 第三版)