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等閑とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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等閑

「等閑にする」などのように使う「等閑」という言葉。

「等閑」は、「なおざり」と読みます。

「等閑」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「等閑」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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等閑の意味

「等閑」には次の意味があります。

深く心にとめないさま。本気でないさま。いいかげん。通りいっぺん。かりそめ。(出典:精選版 日本国語大辞典)

意味が近似している「おざなり」と間違われやすい言葉です。
「おざなり」がいい加減に物事を済ます、という行動を含んだ意味であるのに対し、「なおざり」はそのまま気に留めないで放っておく様を表します。
ひらがなで「なおざり」と記述されることが多いですが、漢字で書く「等閑」は音読みで「とうかん」と読むことができ、同じ意味に加えて、人間関係があっさりしている様や、ごく親しくて心を許している様を表すこともあります。

小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そして今私は自分の仕事を等閑にしていることに気がついて来た。
(出典:スティーブンソン・ロバート・ルイス『宝島』)

・しかしながら食物が生存の大本であると思えば一日も等閑には出来ません。
(出典:村井弦斎『食道楽』)

等閑のこの四五日に藤尾の眉まゆにいかな稲妻いなずまが差しているかは夢測はかりがたい。
(出典:夏目漱石『虞美人草』)

・自殺するつもりの父親が、そんな問題をなおざりにしておくでしょうか。
(出典:フィルポッツ/井内雄四郎訳『闇からの声』)

・一つ間違えば自分の身が危ういのだから、これはなおざりにはできない。
(出典:米澤穂信『満願』)

類語

蔑ろ(ないがしろ)
意味:あってもないもののように軽んじること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

忽せ(ゆるがせ)
意味:物事をいいかげんにしておくさま。なおざり。おろそか。(出典:デジタル大辞泉)

疎か(おろそか)
意味:いいかげんにすませたり軽く扱ったりして、まじめに取り組まないさま。疎略。なおざり。(出典:デジタル大辞泉)

忽略(こつりゃく)
意味:おろそかにすること。ゆるがせにすること。なおざりにすること。(出典:デジタル大辞泉)

緩怠(かんたい)
意味:なまけ怠ること。なおざりにすること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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