轟音
「列車の轟音」などのように使う「轟音」という言葉。
「轟音」は、音読みで「ごうおん」と読みます。
「轟音」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「轟音」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
轟音の意味
「轟音」には次の意味があります。
・とどろきわたる音。強く鳴り響く音。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「轟」の字は、多くの車が進むときのとどろく音を表しており、「大きな音が鳴り響く」という意味を持ちます。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・まるで嵐の轟音にむかって扉を開いたようなものだった。
(出典:コンラッド/田中西二郎訳『青春・台風』)
・空襲警報の音が先だったのか、飛行機の轟音が先だったのかわからない。
(出典:工藤美代子『工藤写真館の昭和』)
・これだけはなれていても思わずたじろぐほどの、ただ一度の爆発の轟音。
(出典:A・マクリーン『ナヴァロンの要塞』)
・そして、この雷のような轟音をたてて動いているエンジンをみつめた。
(出典:ウェルズ/赤坂長義訳『月世界最初の人間』)
・私はその動きを十二分に意識しながら、ただ列車の轟音に聴きいっている。
(出典:坂東眞砂子『13のエロチカ』)
類語
・遠鳴り(とおなり)
意味:遠くから、また、遠くまで鳴りひびくこと。また、その音。(出典:デジタル大辞泉)
・轟く(とどろく)
意味:音が響きわたる。鳴り響く(出典:デジタル大辞泉)
・爆音(ばくおん)
意味:俗に、非常に大きな音。(出典:デジタル大辞泉)
・重低音(じゅうていおん)
意味:通常耳にする20〜30ヘルツの低音に対し、それ以下の低音。音というより振動として感じられる。スピーカーにいう。(出典:デジタル大辞泉)
・砲声(ほうせい)
意味:大砲を発射する音。(出典:デジタル大辞泉)