躍如
「面目躍如」などのように使う「躍如」という言葉。
「躍如」は、音読みで「やくじょ」と読みます。
「躍如」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「躍如」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
躍如の意味
「躍如」には次の意味があります。
・いきいきとしていて目の前に見えるさま。(出典:デジタル大辞泉)
「躍如」をわかりやすく言うと「目の前に活気があるものが見える」という意味になります。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・それには賊将の汚名から逃れることのできた彼の面目が躍如としていた。
(出典:新田次郎『新田義貞(下)』)
・その人物の風采ふうさい性格から、その服装までもが躍如として眼前に浮み上る。
(出典:夢野久作『創作人物の名前について』)
・顔回の生活の状は躍如として描かれている。
(出典:和辻哲郎『孔子』)
・私たちはその作を通して、作者の躍如やくじょたる個性を尊ぶことはできる。
(出典:柳宗悦『工芸の道』)
・漆工としての同君の才能が躍如として現れ、真に追従を許さないものがあつた。
(出典:柳宗悦『和紙十年』)
類語
・明確(めいかく)
意味:はっきりしていてまちがいのないこと。(出典:デジタル大辞泉)
・一目瞭然(いちもくりょうぜん)
意味:ひと目見ただけではっきりとわかるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・簡明(かんめい)
意味:簡単ではっきりしていること。(出典:デジタル大辞泉)
・顕然(けんぜん)
意味:はっきりと現れるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・明晰(めいせき)
意味:明らかではっきりしていること。(出典:デジタル大辞泉)