規制
「交通規制」などのように使う「規制」という言葉。
「規制」は、音読みで「きせい」と読みます。
「規制」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「規制」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
規制の意味
「規制」には次の二つの意味があります。
1 従うべききまり。規定。
2 規則に従って物事を制限すること。(出典:デジタル大辞泉)
それぞれの意味や使い方については下記の通りです。
規制の意味①「従うべききまり。規定。」
「規制」の一つ目の意味は「従うべききまり。規定。」です。
原則や用途の一致をもたらす際に使用される言葉です。
似たような意味の言葉には、「律する」、「規正」などがあります。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・集会というものがほんの数十人のものでも厳しく規制されるようになって、どこも広場は閑散としている。
(出典:赤川次郎『プロメテウスの乙女』)
・もともと兵員物資の輸送にあたっては、米軍下の厳しい規制の下にあり、軍機保護のため軍が特別に許可を与えた人間以外は絶対に乗ることができない。
(出典:森村誠一『高層の死角』)
・ドラッグ作用のある物質が、すべて規制されているわけではないのだ。
(出典:大槻ケンヂ『のほほん人間革命』)
・誰もそれに責任を取ろうとはしないし、規制することは不可能に近い。
(出典:山本弘『神は沈黙せず』)
・あなたが嫌だと言うのは勝手だけれど、私の行動まで規制する権利はないはずよ。
(出典:今野緒雪『マリア様がみてる 22 未来の白地図』)
規制の意味②「規則に従って物事を制限すること。」
「規制」の二つ目の意味は「規則に従って物事を制限すること。」です。
分かりやすくいうと、建造物の高さや、交通速度など、規則に基づいた基準を守るときに使用されます。
小説などでの具体的な使い方は下記の通り。
使い方・例文
・町の規則では町になにか問題が起こった際は渡河が規制されるという。
(出典:支倉凍砂『狼と香辛料IX 対立の町<下>』)
・映画業者が国家権力による検閲を防ぐために行っている自主規制である。
(出典:清水俊二『映画字幕の作り方教えます』)
・多分それは建蔽率か何かの建築規制によって生じたもので、一応芝生が植えられているが、子供の遊び場に開放されていた。
(出典:半村良『幻視街』)
・出口が近づいているのだ。速度規制に従って、更にスピードを落とした。すぐに出口が見えた。
(出典:五十嵐貴久『TVJ』)
・フィールド内であれば魔法の安全規制が解除される、魔法競技中、最も過激と言われる競技。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 3 九校戦編 <上>』)