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無機質とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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無機質

「無機質な感じのする建物だ」などのように使う「無機質」という言葉。

「無機質」は、音読みで「むきしつ」と読みます。

「無機質」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「無機質」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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無機質の意味

「無機質」には次の二つの意味があります。

1 無機物をつくる元素。また、それらによってつくられる物質。
2 1の物質のような、生命感のない、乾いて冷たい感じのもの。また、そのようなさま。
(出典:精選版 日本国語大辞典)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

無機質の意味①「無機物をつくる元素。また、それらによってつくられる物質。」

「無機質」の一つ目の意味は「無機物をつくる元素。また、それらによってつくられる物質。」です。

カルシウムやマグネシウム、鉄分など、人の体にも欠かせないものもこれにあたります。
これらは人体で作られないものであるため、食品によって摂取する必要があります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・それらは家庭の生のゴミではなく、無機質の産業廃棄物のようであった。
(出典:森村誠一『異型の街角』)

・海の匂いというよりは、無機質の、錆びた鉄のような匂いがしていた。
(出典:三島由紀夫『金閣寺』)

・植物は土地の保水力を高め、無機質から豊かな有機質を合成した。
(出典:森岡浩之『星界シリーズ 2 ささやかな戦い』)

・あるいはサイボーグよりも、もっともっと無機質に近いものだったのかもしれないが。
(出典:光瀬龍『たそがれに還る』)

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類語

ミネラル
意味:鉱物。無機物。(出典:デジタル大辞泉)

鉱物(こうぶつ)
意味:地殻中に存在する無生物で、均質な固体物質。(出典:デジタル大辞泉)

無生物(むせいぶつ)
意味:石や水などのように、生命がなく生活機能をもたないもの。(出典:デジタル大辞泉)

栄養素(えいようそ)
意味:生物体が、栄養のために体外から取り入れる物質。(出典:デジタル大辞泉)

無機質の意味②「①の物質のような、生命感のない、乾いて冷たい感じのもの。また、そのようなさま。」

「無機質」の二つ目の意味は「①の物質のような、生命感のない、乾いて冷たい感じのもの。また、そのようなさま。」です。

血の通っていない、機械的に見える対象の様子を比喩的に表すものとして使用されます。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・アーケードを潜ると映画のセットのように無機質な通りが展開している。
(出典:池上永一『レキオス』)

・床が白と黒のタイルになっていて、全体に無機質な冷たさを感じさせる。
(出典:伊坂幸太郎『死神の精度』)

無機質なタイルの上ばかり歩いて来た足裏に、それがあまりに新鮮だった。
(出典:大石圭『飼育する男』)

・プールに潜ったときに見える、四角く無機質な水の風景がとても好きだ。
(出典:山本文緒『日々是作文(ひびこれさくぶん)』)

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類語

無味乾燥(むみかんそう)
意味:おもしろみも風情もないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

砂を噛むよう(すなをかむよう)
意味:あじわいやおもしろみが、まったくないたとえ。(出典:デジタル大辞泉)

味気ない(あじけない)
意味:おもしろみや魅力がなくつまらない。(出典:デジタル大辞泉)

殺風景(さっぷうけい)
意味:おもしろみも飾りけもなく、興ざめがすること。(出典:デジタル大辞泉)

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