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蟠りとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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蟠り

「何の蟠りもない」などのように使う「蟠り」という言葉。

「蟠り」は、訓読みで「わだかまり」と読みます。

「蟠り」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「蟠り」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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蟠りの意味

「蟠り」には次の二つの意味があります。

1 心の中にこだわりとなっている重苦しくいやな気分。特に、不満・不信・疑惑などの感情。
2 心に悪い考えのあること。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

蟠りの意味①「心の中にこだわりとなっている重苦しくいやな気分。特に、不満・不信・疑惑などの感情」

「蟠り」の一つ目の意味は「心の中にこだわりとなっている重苦しくいやな気分。特に、不満・不信・疑惑などの感情」です。

この場合の「蟠り」は心に「何か引っかかったような感情」があることを意味します。
普段よく使われるのはこの意味です。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・決して仲が悪いわけではないのだが、心の何処かに蟠りがあるのだろう。
(出典:佐島勤『魔法科高校の劣等生 13 スティープルチェース編』)

・呼出しが続くに連れて、部落内にはどこか隠微な感情が蟠り始めていた。
(出典:松下竜一『砦に拠る』)

・心にひっかかっていた蟠りが一挙に解消したんだ。
(出典:MASKMAN『ボヘミアンガラス・ストリート』)

・もやもやとしたものが蟠り、今にも形を成そうとしている。
(出典:小野不由美『屍鬼(下)』)

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類語

懸念(けねん)
意味:気にかかって不安に思うこと。(出典:デジタル大辞泉)

・不満(ふまん)
意味:もの足りなく、満足しないこと。(出典:デジタル大辞泉)

・不安(ふあん)
意味:気がかりで落ち着かないこと。心配なこと。(出典:デジタル大辞泉)

・心配事(しんぱいごと)
意味:心配な事柄。気がかりなこと。案じごと。困ったこと。
(出典:精選版 日本国語大辞典)

蟠りの意味②「心に悪い考えのあること」

「蟠り」の二つ目の意味は「心に悪い考えのあること」です。

あまり一般的に使う機会の少ないのがこの意味の「蟠り」です。
「蟠りなく清い心をもっている」は「悪い考えがなく清い心を持っている」という意味になります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・何の蟠りもなく他人を包容する人だと思つてゐる人があるならば、それはその人の誤りである。
(出典:阿部次郎『三太郎の日記 第二』)

・その笑い声には、何の濁りも蟠りもなかった。
(出典:徳田秋声『新世帯』)

・心に何の蟠りなく、利害の関係なく、人と人とが語り合ふ時、どんなにそれは柔和な、清い、平和な関係であらう。
(出典:葉山嘉樹『工場の窓より』)

・ 蟠りもなく言い放って相手の顔を斜に差しのぞきます。
(出典:野村胡堂『青い眼鏡』)

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類語

・悪意(あくい)
意味:他人を憎み、害を加えようとする気持ち。わるぎ。(出典:デジタル大辞泉)

・邪心(じゃしん)
意味:自分の欲望に負けて、よくないことをしようとする心。不正な心。
(出典:精選版 日本国語大辞典)

・不誠実(ふせいじつ)
意味:誠実でないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)

・悪気(わるぎ)
意味:人を憎悪する気持。また、人に害を与えようという心。(出典:精選版 日本国語大辞典)

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