花吹雪
「花吹雪が舞い散る」などのように使う「花吹雪」という言葉。
「花吹雪」は、訓読みで「はなふぶき」と読みます。
「花吹雪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「花吹雪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
花吹雪の意味
「花吹雪」には次の意味があります。
・桜の花びらが散り乱れるのを吹雪に見立てていう語。(出典:精選版 日本国語大辞典)
花びらが、あたかも雪がふぶいているかのごとく舞い散るさまのことを意味します。
春の季語でもあります。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あれ一本で、本当に花吹雪としか言いようがないありさまになるよ。
(出典:小野不由美『くらのかみ』)
・花吹雪は家の庭の向こうの道にも盛んに降って、どぶの中にも散った。
(出典:秋山加代『辛夷の花──父 小泉信三の思い出──』)
・メイドさんたちが手に持ったクラッカーと花吹雪を辺りにまき散らした。
(出典:五十嵐雄策『乃木坂春香の秘密(全16巻) 乃木坂春香の秘密 16』)
・でも、それはその月に、花吹雪や雪が降る場面のあるときだけだろう。
(出典:近藤史恵『散りしかたみに』)
・何千、何万というチラシが、花吹雪のように船底からバラまかれていた。
(出典:新城十馬『蓬莱学園の初恋!』)
類語
・桜吹雪(さくらふぶき)
意味:桜の花びらが風に乱れ散るようすを吹雪にたとえていう語。(出典:デジタル大辞泉)
・花嵐(はなあらし)
意味:桜の花の盛りのころに吹く強い風。また、その風で桜の花が散り乱れること。(出典:)
・はらはらと
意味:小さいものや軽いものが、静かに続けて落ちかかるさま。(出典:デジタル大辞泉)
・落花(らっか)
意味:花が散り落ちること。また、散り落ちる花。特に、散り落ちる桜の花。(出典:)
・散華(さんげ)
意味:花をまいて仏に供養すること。(出典:デジタル大辞泉)