腹を割る
「腹を割って話し合いをする」などのように使う「腹を割る」という言葉。
「腹を割る」は、訓読みで「はらをわる」と読みます。
「腹を割る」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「腹を割る」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
腹を割るの意味
「腹を割る」には次の意味があります。
・ 本心をうちあける。包み隠さずすべてをさらけ出す。(出典:精選版 日本国語大辞典)
腹のうち、いわゆる心の中に秘めていることを隠さずにさらけ出すときに使われます。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・この事件は信長のキリスト教に対する腹を割って見せたように見える。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (後編)』)
・とうとう田川を車に乗せるまで、お互いに腹を割った話が出来なかった。
(出典:半村良『楽園伝説』)
・それぐらい、ぼくたちは同世代の人間として、何でも腹を割って話してきた。
(出典:吉村達也『スイッチ』)
・腹を割って話せる仲だとお互いに言ってはいるものの、多少の秘密は持っている。
(出典:諸口正巳『不死身のフジミさん 殺神鬼勧請』)
・その時に父と腹を割ってみようかなんて思っていた。
(出典:竜騎士07『ひぐらしのなく頃に 8 祭囃し編かけら&TIPS』)
類語
・裃を脱ぐ(かみしもをぬぐ)
意味:堅苦しい態度を捨てて打ち解ける。(出典:デジタル大辞泉)
・心を開く(こころをひらく)
意味:本心を明らかにする。(出典:デジタル大辞泉)
・胸襟を開く(きょうきんをひらく)
意味:思っていることをすっかり打ち明ける。(出典:デジタル大辞泉)
・肝胆相照らす(かんたんあいてらす)
意味:互いに心の底まで打ち明けて親しくつきあう。(出典:デジタル大辞泉)
・気が置けない(きがおけない)
意味:遠慮したり気をつかったりする必要がなく、心から打ち解けることができる。(出典:デジタル大辞泉)