スポンサーリンク

手を拱くとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

スポンサーリンク

手を拱く

「手を拱いて見ているだけ」などのように使う「手を拱く」という言葉。

「手を拱く」は、「てをこまねく」と読みます。

「手を拱く」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「手を拱く」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

スポンサーリンク

手を拱くの意味

「手を拱く」には次の意味があります。

何もしないで傍観している。手をつかねる。腕をこまぬく。(出典:デジタル大辞泉)

もともとは、腕組みや両手の指を胸の前で組み合わせて敬礼する中国での挨拶を意味します。
令和元年度に文化庁が発表した「国語に関する世論調査」で、「手をこまねく」は「何もせずに傍観している」と「準備して待ち構える」のどちらの意味だと思うかを尋ねたところ、本来の意味である「何もせずに傍観している」が37.2%、本来の意味ではない「準備して待ち構える」が47.2%と、時代の流れにより意味が少しずつ変わっている言葉の一つです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・ともかく原因がなんであれ、このまま手をているわけにはいかない。
(出典:渡辺淳一『シャトウ ルージュ』)

・このまま手をていると、正介は本当に家を飛び出してしまうだろう。
(出典:森村誠一『致死家庭』)

・ジェイソンとフレディが殺されるのを、手をて見ることになるのか?
(出典:喬林知『今日からマ王 第15巻 「宝はマのつく土の中!」』)

・そんな時、健全な人間はいつも手をていなくちゃならないのです。
(出典:イプセン/矢崎源九郎訳『人形の家』)

・それが過ぎると反動が来て、沈鬱になって頭を手をて黙っている。
(出典:森鴎外『護持院原の敵討』)

類語

黙視(もくし)
意味: だまって見ていること。かかわりあいをもたずに見守ること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

対岸の火事(たいがんのかじ)
意味:自分には関係がなく、なんの苦痛もないこと。対岸の火災。(出典:デジタル大辞泉)

袖手傍観(しゅうしゅぼうかん)
意味:自分から手をくだすことを避けて、かたわらで見ていること。そのことに関係しないで、成り行きに任せてながめていること。(出典:精選版 日本国語大辞典)

指をくわえる(ゆびをくわえる)
意味:うらやましがりながら、手を出せずにいる。(出典:デジタル大辞泉)

脇目(わきめ)
意味:脇から見ること。離れてかたわらから見ること。傍観。よそ目。(出典:精選版 日本国語大辞典)

タイトルとURLをコピーしました