紺碧
「紺碧の空」などのように使う「紺碧」という言葉。
「紺碧」は、「こんぺき」と読みます。
「紺碧」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「紺碧」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
紺碧の意味
「紺碧」には次の意味があります。
・黒みを帯びた紺色。(出典:デジタル大辞泉)
日差しの強い日の青空のような濃く深い青色を指します。
「紺」は濃い青色、「碧」は強い青緑色を意味し、青を意味する色を繰り返すことで、より濃い青色を表現しています。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・夏に来たときには紺碧の海の向こうでむくむくと白煙を吹き上げていた。
(出典:山下洋輔『ドバラダ門』)
・まるで燃えるような紺碧の空を背景とした一つの色彩の流れといった感じだ。
(出典:モーム/龍口直太郎訳『月と六ペンス』)
・入れ違いに前に出たのは、紺碧の装甲を持つ若武者トリリードだった。
(出典:川原礫『アクセル・ワールド 08 -運命の連星-』)
・眼の青までが紺碧から氷のような極薄の色に変化した。
(出典:茅田砂胡『デルフィニア戦記 第08巻 「風塵の群雄」』)
・その夜の月は、紺碧の空の幕からくり拔いたやうに鮮やかだつた。
(出典:若杉鳥子『彼女こゝに眠る』)
類語
・紺(こん)
意味:紫色を帯びた濃い青色。濃い藍色。(出典:デジタル大辞泉)
・碧(へき)
意味:深い青色。青緑色。(出典:デジタル大辞泉)
・瑠璃色(るりいろ)
意味:紫色を帯びた濃い青色。(出典:デジタル大辞泉)
・群青色(ぐんじょういろ)
意味:鮮やかな藍がかった青色。ぐんじょう。(出典:デジタル大辞泉)
・青(あお)
意味:色の名。三原色の一つで、晴れた空のような色。藍(あい)系統の色から、黄みを加えた緑系統の色までを総称する。また、公家の染織衣服や襲(かさね)の色目では、緑色を意味する。(出典:デジタル大辞泉)