紛糾
「議論が紛糾する」などのように使う「紛糾」という言葉。
「紛糾」は、音読みで「ふんきゅう」と読みます。
「紛糾」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「紛糾」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
紛糾の意味
「紛糾」には次の意味があります。
・意見や主張などが対立してもつれること。ごたごた。紛乱。(出典:デジタル大辞泉)
「紛糾」をわかりやすく言うと「様々な主張が入り乱れて整理がつかない状態」です。
具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これまでの数々の紛糾は、お互いが相手を理解せぬことから起こっている。
(出典:咲村観『上杉謙信地の巻』)
・身辺の紛糾に負けまいとする抵抗力が、彼に仕事をさせたのかもしれない。
(出典:石川達三『心に残る人々』)
・さきほどまでの議場の紛糾をまったく気にもしていない風であった。
(出典:半藤一利『聖断 天皇と鈴木貫太郎』)
・三人はその時、貸借関係で紛糾している家を恐喝しているところであった。
(出典:田中貢太郎『春心』)
・秋の県議会が紛糾し、徹夜の記事を書いたあと、彼は深夜、家に帰った。
(出典:浅野誠『ビジネスマンの精神病棟』)
類語
・混迷(こんめい)
意味:複雑に入り組んで筋道がわからなくなること。(出典:大辞林 第三版)
・混乱(こんらん)
意味:秩序なく入り乱れること。いろいろの物事が一緒になって、訳がわからなくなること。(出典:大辞林 第三版)
・混沌(こんとん)
意味:すべてが入りまじって区別がつかないさま。(出典:デジタル大辞泉)
・錯綜(さくそう)
意味:物事が複雑に入り組んでいること。入りまじっていること。錯雑。(出典:大辞林 第三版)
・いざこざ
意味:もめごと。争いごと。ごたごた。(出典:大辞林 第三版)