看取
「行動から考えを看取する」などのように使う「看取」という言葉。
「看取」は、音読みで「かんしゅ」と読みます。
「看取」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「看守」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
看取の意味
「看取」には次の意味があります。
・見てその本当のところを知ること。見て会得すること。察知すること。観取。(出典:精選版 日本国語大辞典)
ものや行動を見て知ることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・その語調にも、手応えの、何とはない柔らかさが看取できたのであった。
(出典:杉本苑子『絵島疑獄(下)』)
・蘇峰君は此点を看取したるが故に透谷は明治の詩人たるべかりきと言へり。
(出典:山路愛山『透谷全集を読む』)
・そしてそれが人類の活動の中にも看取せられるのを附け加えた。
(出典:有島武郎『惜みなく愛は奪う』)
・ここにも我々は重大な性格の相違を看取せざるを得ない。
(出典:和辻哲郎『鎖国日本の悲劇 (前編)』)
・俺が黙つて居る間にも、俺が何を思念し欲求して居るかを看取してしまふ。
(出典:平出修『畜生道』)
類語
・認知(にんち)
意味:ある事柄をはっきりと認めること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・認める(みとめる)
意味:見て、また考えて確かにそうだと判断する。(出典:デジタル大辞泉)
・見る(みる)
意味:見物・見学する。(出典:デジタル大辞泉)
・目撃(もくげき)
意味:現場に居合わせて実際に見ること。(出典:デジタル大辞泉)
・確認(かくにん)
意味:はっきり認めること。また、そうであることをはっきりたしかめること。(出典:デジタル大辞泉)