盛衰
「会社が盛衰する」などのように使う「盛衰」という言葉。
「盛衰」は、音読みで「せいすい」と読みます。
「盛衰」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「盛衰」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
盛衰の意味
「盛衰」には次の意味があります。
・物事の盛んになったり衰えたりすること。じょうすい。(出典:デジタル大辞泉)
「盛」は勢いがある様子を表し、「衰」は勢いがなくなり弱くなるという意味です。
現在は「せいすい」と呼びますが、昔は「じょうすい」と呼んでいました。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これが時世によって盛衰し、どちらかというとだんだんと淋しくなった。
(出典:柳田国男『年中行事覚書』)
・この街道の盛衰にかかわることをだれだって、心配しないものがあるかよ。
(出典:島崎藤村『夜明け前』)
・母のいる土、生れた故郷ふるさと、当然、どこの国より、そこの盛衰が気にかかる。
(出典:吉川英治『新書太閤記』)
・諸国の武家の家系や盛衰に通じているとは、いったい何者であろう。
(出典:司馬遼太郎『国盗り物語』)
・平畠産紅花の盛衰はその方のその両肩にかかっているといってよい。
(出典:井上ひさし『雨』)
類語
・浮き沈み(うきしずみ)
意味:よくなったり悪くなったりすること。栄えたり衰えたりすること。(出典:デジタル大辞泉)
・七転び八起き(ななころびやおき)
意味:多くの失敗にもめげず、そのたびに奮起して立ち直ること。転じて、人生には浮き沈みが多いことのたとえ。(出典:デジタル大辞泉)
・消長(しょうちょう)
意味:勢いが衰えたり盛んになったりすること。盛衰。(出典:デジタル大辞泉)
・起伏(きふく)
意味:盛んになったり衰えたり、さまざまな変化があること。(出典:デジタル大辞泉)
・栄枯盛衰(えいこせいすい)
意味:栄えたり衰えたりすること。(出典:デジタル大辞泉)