癇癪
「癇癪をおこす」などのように使う「癇癪」という言葉。
「癇癪」は、音読みで「かんしゃく」と読みます。
「癇癪」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「癇癪」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
癇癪の意味
「癇癪」には次の意味があります。
・ちょっとしたことにも感情を抑えきれないで激しく怒り出すこと。また、そういう性質や、その怒り。(出典:デジタル大辞泉)
分かりやすく言えば「ちょっとしたことでも怒りやすいこと」という意味です。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・母親が癇癪を起こして娘を外に出すと、お文はいつも宥めに行っていた。
(出典:宇江佐真理『髪結い伊三次捕物余話 さんだらぼっち』)
・我慢しなかったら、幾度となく癇癪を起こすところだった。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・癇癪持ちの主人を抱えて、こっそり泣ける場所は限られていたのだろう。
(出典:畠中恵『ぬしさまへ』)
・その後は西洋画を排斥する人に逢うと癇癪に障るので大に議論を始める。
(出典:正岡子規『画』)
・もっともその人物は癇癪を立てたからこう言っているにすぎない。
(出典:スタンダール/大久保和郎訳『パルムの僧院(下)』)
類語
・腹を立てる(はらをたてる)
意味:怒る。立腹する。(出典:デジタル大辞泉)
・ヒステリー
意味:感情を統御できず、激しい興奮・怒り・悲しみなどをむき出しにした状態。ヒス。(出典:デジタル大辞泉)
・激高(げきこう)
意味:感情がはげしく高ぶること。いきり立つこと。はげしく怒ること。げっこう。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・かっと
意味:怒り・恥ずかしさなどのあまり頭に血がのぼるさま。急に興奮するさま。(出典:デジタル大辞泉)
・短気(たんき)
意味:辛抱ができず、すぐ怒ったりいらいらしたりすること。また、そのさま。気みじか。短慮。(出典:デジタル大辞泉)