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対象とは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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対象

「この商品は小学生を対象としている」などのように使う「対象」という言葉。

「対象」は、音読みで「たいしょう」と読みます。

「対象」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「対象」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。

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対象の意味

「対象」には次の二つの意味があります。

1 行為の目標となるもの。めあて。
2 哲学で、主観・意識に対してあり、その認識や意志などの作用が向けられるもの。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

対象の意味①「行為の目標となるもの。めあて。」

「対象」の一つ目の意味は「行為の目標となるもの。めあて。」です。

何かを行う上でのターゲットとなる事柄を意味します。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・自然科学の対象は、普遍的だということに於てしかその価値を持たない。
(出典:戸坂潤『科学論』)

・この批評の対象になっている夫婦は、不安そうにわたしのほうを見ている。
(出典:アンブラー/田村隆一訳『あるスパイの墓碑銘』)

・そしてあの坂井夫人は決して決して己の恋愛の対象ではないのである。
(出典:森鴎外『青年』)

・ディーンがいま身も心も捧げている対象があることを、僕は知っている。
(出典:片岡義男『波乗りの島』)

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類語

・ターゲット
意味:標的。まと。また、販売などの対象。(出典:デジタル大辞泉)

・的(まと)
意味:ねらったり目ざしたりする対象。目標。まと。(出典:デジタル大辞泉)

・標的(ひょうてき)
意味:弓や銃などのまと。また、目的物をしめすめじるし。(出典:精選版 日本国語大辞典)

・目的(もくてき)
意味:実現しようとしてめざす事柄。行動のねらい。めあて。(出典:デジタル大辞泉)

対象の意味②「哲学で、主観・意識に対してあり、その認識や意志などの作用が向けられるもの。」

「対象」の二つ目の意味は「哲学で、主観・意識に対してあり、その認識や意志などの作用が向けられるもの。」です。

欲求や感情などが向かう先のものを表します。
「主観」に対する「客観」のことであり、英語で表記するなら「object(オブジェクト)」となります。

具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。

使い方・例文

・それは対象を構成することによって対象を認識するという立場に立っている。
(出典:三木清『哲学入門』)

・認識論者が知るという時、既に対象認識の意味に限定しているのである。
(出典:西田幾多郎『デカルト哲学について』)

・我々に対してあるものは哲学の言葉で対象と呼ばれている。
(出典:三木清『哲学入門』)

・物的対象ではなくて論理的対象を考えて、夫が真理というものだとする。
(出典:戸坂潤『認識論とは何か』)

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類語

・客体(きゃくたい)
意味:意識から独立して存在する外界の事物。客観。かくたい。(出典:デジタル大辞泉)

・客観(きゃっかん)
意味:主観から独立して存在する外界の事物。客体。かっかん。(出典:デジタル大辞泉)

・事物(じぶつ)
意味:さまざまな事柄や物。「事」に重点の置かれる「物事」に対して、「物」に重点が置かれる。(出典:デジタル大辞泉)

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