畏友
「私の数少ない畏友である」などのように使う「畏友」という言葉。
「畏友」は、音読みで「いゆう」と読みます。
「畏友」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「畏友」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
畏友の意味
「畏友」には次の意味があります。
・尊敬している友人。また、友達に対する敬称。(出典:精選版 日本国語大辞典)
「畏」の字には「敬う」という意味があります。
「畏友」は漢字の通り「尊敬している友」という意味の二字熟語です。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・本書を執筆するきっかけを作ってくれたのは、畏友の大野純一氏である。
(出典:宮元啓一『日本奇僧伝』)
・先輩にして畏友なるニコラス・ルービンシュタインは一八八一年に死んだ。
(出典:野村胡堂『楽聖物語』)
・しかもその青木はつい六、七年前まで、彼の畏友であり無二の親友であった。
(出典:菊池寛『青木の出京』)
・それはこの光栄に満ちた畏友らのもっていたものに違いない、彼らの幸福の一反映ですらなおかくも燃えたっているのを見れば。
(出典:ロラン・ロマン『ジャン・クリストフ』)
・おそらく父は、そうした吉村先生を畏友として、内心尊敬していたのではないでしょうか。
(出典:浅田次郎『壬生義士伝 下』)
類語
・悪友(あくゆう)
意味:特に仲のよい友人や遊び仲間を親しんでよぶ言い方。(出典:デジタル大辞泉)
・親友(しんゆう)
意味:互いに心を許し合っている友。特に親しい友。(出典:デジタル大辞泉)
・良友(りょうゆう)
意味:よい友。交わって益を得ることのできる友人。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・戦友(せんゆう)
意味:戦場でともに戦った友。(出典:デジタル大辞泉)
・校友(こうゆう)
意味:同じ学校に学ぶ友。また、同窓の友。(出典:デジタル大辞泉)