熱中
「スポーツに熱中する」などのように使う「熱中」という言葉。
「熱中」は、音読みで「ねっちゅう」と読みます。
「熱中」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「熱中」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。
熱中の意味
「熱中」には次の意味があります。
・一つの物事に深く心を傾けること。夢中になること。(出典:デジタル大辞泉)
「熱中」とは、他のことを忘れるくらい一つのことに集中すること。
小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。
使い方・例文
・あれほど熱中していた姿を、僕はこれまで一度も、みたことはなかった。
(出典:ダイン/瀬沼茂樹訳『カナリヤ殺人事件』)
・今夜の仕事などに不思議と熱中している自分を振り返ってそれがわかった。
(出典:大佛次郎『赤穂浪士(上)』)
・自分の18年間の中で、これほど何かに熱中したことはなかったと思う。
(出典:喜多嶋隆『8月のカモメたち』)
・馬上の騎士はかなり長いあいだ黙ったまま、自分の考えに熱中していた。
(出典:ゴードン・R・ディクスン『ドラゴンになった青年』)
・人間の心はそうしたこと以外に、熱中してはならないとでも思ってるのかね?
(出典:デュマ・フィス/石川登志夫訳『椿姫』)
類語
・熱狂(ねっきょう)
意味:非常に興奮し熱中すること。(出典:デジタル大辞泉)
・熱心(ねっしん)
意味:ある物事に深く心を打ち込むこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・夢中(むちゅう)
意味:物事に熱中して我を忘れること。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・一心不乱(いっしんふらん)
意味:心を一つの事に集中して、他の事に気をとられないこと。また、そのさま。(出典:デジタル大辞泉)
・没頭(ぼっとう)
意味:一つの事に熱中して他を顧みないこと。(出典:デジタル大辞泉)