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煤けるとは?意味、類語、使い方・例文をわかりやすく解説

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煤ける

「煤けた顔」などのように使う「煤ける」という言葉。

「煤ける」は、訓読みで「すすける」と読みます。

「煤ける」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「煤ける」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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煤けるの意味

「煤ける」には次の二つの意味があります。

1 すすがついて黒く汚れる。
2 古くなって汚れた色になる。
(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味、使い方、類語については下記の通りです。

煤けるの意味①「すすがついて黒く汚れる。」

「煤ける」の一つ目の意味は「すすがついて黒く汚れる。」です。

言い換えると、煙を浴びて煤で黒ずんでいる、ということです。
汚れの原因がすすであることがはっきりしている場合に用いられます。
汚れの色は、黒色です。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・私にはこの煤けた古い列車が、都を目ざしてゆくようには思えなかった。
(出典:三島由紀夫『金閣寺』)

・それに向うの煤けて黒ずんだ衣の上に見えている目は一層恐ろしいようだ。
(出典:森鴎外訳『諸国物語(下)』)

・とうとうそれは黒くすすけ、そこに挿し込んだ木のかけらに火がついた。
(出典:フレーザー/青江舜二郎訳『火の起原の神話』)

・天井から壁を伝って雨が漏り、煙にすすけた壁には大きな染みができている。
(出典:つかこうへい『龍馬伝 野望篇』)

類語

黒ずむ(くろずむ)
意味:黒みを帯びる。くろばむ。(出典:デジタル大辞泉)

黒む(くろむ)
意味:黒くなる。黒みを帯びる。(出典:デジタル大辞泉)

黒ばむ(くろばむ)
意味:黒みを帯びる。黒ずむ。(出典:デジタル大辞泉)

煤ばむ(すすばむ)
意味:煤色のようになる。また、煤で黒くよごれる。くすぶる。すすける。すすく。(出典:デジタル大辞泉)

煤けるの意味②「古くなって汚れた色になる。」

「煤ける」の二つ目の意味は「古くなって汚れた色になる。」です。

言い換えると、古くて色も褪せてしまい汚らしい色になっている、という意味です。
この場合は経年劣化によるみすぼらしいさについて表しています。
①と違い、この場合の汚れは茶色であったり黄ばんでいるようなイメージです。

小説などでの具体的な使い方や類語は下記の通り。

使い方・例文

・そして、児に用をたさしながら、見るともなしに正面の煤けた壁を見た。
(出典:田中貢太郎『前妻の怪異』)

・水の入ったブリキの大きい盥のようなものが煤けた畳の真中に出ている。
(出典:宮本百合子『突堤』)

・壁に張つてある煤けた西南戦争の錦絵を私は子供心によく覚えて居た。
(出典:田山花袋『父の墓』)

・かなり大きな軸であるが、ずいぶん煤け方がひどいものであります。
(出典:中里介山『大菩薩峠』)

類語

くすむ
意味:黒ずんだ渋い色になる。または、すすけたようなさえない色になる。(出典:デジタル大辞泉)

古惚ける(ふるぼける)
意味:古くなって、きたならしくなる。古くなって色や形がはっきりしなくなる。(出典:デジタル大辞泉)

薄汚れる(うすよごれる)
意味:なんとなく汚れた感じである。薄ぎたなくなる。(出典:デジタル大辞泉)

褪せる/浅せる(あせる)
意味:もとの色やつやが薄くなる。色がさめる。退色する。(出典:デジタル大辞泉)

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