漏洩
「秘密情報が漏洩する」などのように使う「漏洩」という言葉。
「漏洩」は、音読みで「ろうえい・ろうせつ」と読みます。
「漏洩」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「漏洩」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
漏洩の意味
「漏洩」には次の意味があります。
・水・光・秘密などが、もれること。また、もらすこと。(出典:デジタル大辞泉)
本来の読み方では「ろうせつ」ですが、慣用読みである「ろうえい」と読む方が今では一般的です。
慣用読みとは、もともと誤読などから始まったものが、現在では標準・優先とされるものを指します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・これは少しでも外部への水分漏洩を少なくするための工夫であるようだ。
(出典:今野敏『宇宙海兵隊ギガース4』)
・それは極秘ルートから漏洩した実物の設計図を基にしていると噂うわさされた。
(出典:伏見健二,高井信,山本弘『妖魔夜行 魔獣めざめる』)
・秘密漏洩ルートと言ったところで、私にはまるで心当たりがないのだ。
(出典:半村良『亜空間要塞の逆襲』)
・今度の作戦は大がかりであるため、秘密の漏洩を防ぐことが最も重要となる。
(出典:山本弘『サーラの冒険 6 やっぱりヒーローになりたい !』)
・彼女の持つ記憶が僅かに漏洩し、聖美の神経を刺激しているのだ。
(出典:瀬名秀明『パラサイト・イヴ』)
類語
・筒抜け(つつぬけ)
意味:物音や話し声が、そのまま他の人に聞こえること。また、秘密の内容などがそっくり他に漏れてしまうこと。(出典:デジタル大辞泉)
・リーク(leak)
意味:意図的に機密などを漏らすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・露見(ろけん)
意味:秘密や悪事など隠していたことが表に現れること。ばれること。(出典:デジタル大辞泉)
・表沙汰(おもてざた)
意味:内密にしたいことが世間に知れ渡ること。表立つこと。(出典:デジタル大辞泉)
・露出(ろしゅつ)
意味:外部にあらわになること。あらわにすること。また、あらわしだすこと。(出典:精選版 日本国語大辞典)