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常世とは?意味や使い方・例文をわかりやすく解説

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常世

「常世の国」などのように使う「常世」という言葉。

「常世」は、訓読みで「とこよ」と読みます。

「常世」とは、どのような意味の言葉でしょうか?

この記事では「常世」の意味や使い方について、小説などの用例を紹介して、わかりやすく解説していきます。

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常世の意味

「常世」には次の三つの意味があります。

1 死者の行く永遠の世界。黄泉よみの国。
2 古代、海のかなたにあると考えられた不老不死の国。
3 永久に変わらないこと。永遠。(出典:デジタル大辞泉)

それぞれの意味や使い方については下記の通りです。

常世の意味①「死者の行く永遠の世界。黄泉よみの国。」

「常世」の一つ目の意味は「死者の行く永遠の世界。黄泉よみの国。」です。

「常世と現世」などの場合は、この意味です。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

常世、というのは、あの世という意味だ、と白壁が教えてくれた。
(出典:田中啓文『私立伝奇学園高等学校民俗学研究会その1 蓬來洞の研究』)

・そしてさらにそれよりも遠き西の国は、常に夜であるべき筈で、これを「常世」の国と云った。
(出典:喜田貞吉『国号の由来』)

・別れぬ、二人の魂合ひし身は、常世にも離れじとこそ悶えしか、そも仇なりき。
(出典:薄田泣菫/神保光太郎編『薄田泣菫詩集』)

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常世の意味②「古代、海のかなたにあると考えられた不老不死の国。」

「常世」の二つ目の意味は「古代、海のかなたにあると考えられた不老不死の国。」です。

日本神話では、異世界や理想郷を表す言葉として使われます。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・お前を常世の水の都へ連れて行くのは 変形の神の鯨だ。
(出典:ゲーテ/森鴎外訳『ファウスト(下)』)

・陽子は胎果、この十二の国がある常世の遥か彼方にある国、蓬莱で育った。
(出典:同人『十二国記』)

・この神の冠詞として、常世なる語をつけたのである。
(出典:折口信夫『日本文学の発生』)

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常世の意味③「永久に変わらないこと。永遠。」

「常世」の三つ目の意味は「永久に変わらないこと。永遠。」です。

「常世の愛を誓う」などの場合は、この意味です。

小説などでの具体的な使い方は下記の通り。

使い方・例文

・そうじゃ、儂は見果てなき常世の夢に生きている。
(出典:加藤道夫『なよたけ』)

・お二人が常世の愛を育まれんことをお祈りいたします。

・貴人誕生に壬生の汲んでとりあげる水は、即、常世の変若水であつたのだ。
(出典:折口信夫『貴種誕生と産湯の信仰と』)

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