添加
「防腐剤を添加する」などのように使う「添加」という言葉。
「添加」は、音読みで「てんか」と読みます。
「添加」とは、どのような意味の言葉でしょうか?
この記事では「添加」の意味や使い方や類語について、小説などの用例を紹介しながら、わかりやすく解説していきます。
添加の意味
「添加」には次の意味があります。
・そえ加えること。また、そい加わること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
別のものを加えることや別のものが加わることを意味します。
小説などでの具体的な使い方・例文や類語は下記の通り。
使い方・例文
・子供の成長に無料の義務教育を添加し、学問をもって壮年の基礎とせよ。
(出典:ユゴー・ヴィクトル『レ・ミゼラブル』)
・調味料を好きなように添加できる。
(出典:富永浩史『スフィア ―哀しみの青想圏―』)
・命とりになるような添加物がはいっているかもしれない。
(出典:ラリイ・ニーヴン『リングワールド・シリーズ(全4巻) 1 リングワールド』)
・往復葉書を封筒に入れ四銭切手一枚を添加して大阪へ郵送した。
(出典:井伏鱒二『多甚古村』)
・純粋酵母の添加も行われないので、樽により多少の差が生じる。
(出典:坂口謹一郎『古酒新酒』)
類語
・付加(ふか)
意味:あるものに、さらに付け加えること。(出典:デジタル大辞泉について)
・追加(ついか)
意味:すでにあるものに他のものをあとからつけ加えること。足りない分を補い加えること。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・御負け(おまけ)
意味:ある事に付け加えること。また、そのもの。(出典:デジタル大辞泉)
・付録(ふろく)
意味:主要なものに添えること。また、添えられたもの。(出典:精選版 日本国語大辞典)
・添付(てんぷ)
意味:書類などに、その参考、補いとなるものをそえること。(出典:精選版 日本国語大辞典)